7月から9月で観た映画の感想を書く

未来のミライ

 細田守監督の新作。細田守監督作品はネットの反応が全然あてにならないので、新作が出たら出来るだけ初日に観に行くことにしている。

 まぁ、周りのスタッフはこれをよく通したなぁ。細田守監督の私的な話をよくぞここまで映画の企画として公開まで通したもんだ。私は昼ドラ*1を昔に見ていた経験があったので前半も割と楽しめたけど、そうでない人は何を見せられてるんだという感覚だっただろう。

 もともと細田守監督は私的な出来事を映画にする人ではあるけれど、ここまでエンタメ性を減らして、直球で私的な部分を出してくるとは思わなかった。思えばオマツリ男爵と秘密の島の頃から個人的な出来事を盛り込む人ではあるんだよなぁ。

 細田守監督しかつくれない/つくらない作品を観れたという意味ではおもしろかったけど、世間的な意味でおもしろいかといえばダメだろう。

 変な方向性は嫌いじゃないので明確には否定しないけど、前作から明らかに脚本がおかしくなってるので専任のスタッフをつけた方がいいと思う。私的な作品をつくるのはいいのだが、それをエンタメに昇華する段階で明らかに失敗している。

 宮崎駿監督になりたいのかもしれないけど、細田守監督にあそこまで突出した映像とまとめ上げるセンスはないよ。宮崎駿監督みたいな映像のセンスで物語を吹き飛ばせる人の真似をしちゃダメ。

 

カメラを止めるな

 世間での評判は超高いけど、あんまり楽しめなかった。面白さはわかるけど、ノリきれないし、笑いにくかったなぁ。

 なんでかなぁと考えたけど、作中の仕掛けが公式サイトなどの煽りから予想がついていた、長回しの一発撮りは「アイスと雨音」ですでに体験していた、失敗を笑うよりも失敗の恐怖への共感が先に来てしまったあたりが理由かなぁと思った。

 情報無しの初見ならもっと楽しめた可能性は高いと思う。他の作品にはない仕掛けで楽しめる作品であることは間違いないし、評価されるのはものすごくわかる。逆にいえば、仕掛けをネタバレされてしまえば半分台無しになる作品で、運悪くそこにはまったのが私なのだとも思うけど。

 面白い作品がマイナーからメジャーに引き上げられる実例が出来たのは夢があるよなぁ。ヒット作品をつくった監督すべてにいえることだけど、次が勝負。今作ではインディーズだから見逃されている部分がたくさんあるのも事実だと思うので、監督が次回作でそれを乗り越えてどんな作品を出してくるか期待したい。

 

ペンギン・ハイウェイ

 過去にフミコの告白がネットでバズった監督の新作。原作は未読。

 なんか話題になっていたので観に行ったけど、森見節が全開で面白いジュブナイル作品でした。子どもを楽しませるような描写が多様で見事。

 子どもたちの描写は類型的ではあるけどいいし、お姉さんの描写も同じくだけど素晴らしい。あふれでるぼくのなつやすみ感がたまらない。

 この作品が特別なのは、どこまでも子どもの視点でつくられているからだろうなぁ。

 子どもを主人公にしてるけど、大人目線で失敗している作品が多い中で、それでもこの作品が成功してるっぽいのはあくまで子ども向けにつくったことが大きいと思う。

 これで石田監督の代表作はフミコの告白からペンギン・ハイウェイになったといっていいのではないだろうか。若い監督か大きく羽ばたいくのをみるのは単純に嬉しい。

 次はもっと監督の作家性が見える作品が見たいとは思った。

 

若おかみは小学生!

 アニメオタク界隈で異様に評判が良かったので鑑賞。原作は未読。TVアニメ版も観ていない。

 これぞ傑作。職人集団MADHOUSEの底力に唸る作品といっていい。MADHOUSE今敏監督、細田守監督など個性のある監督の下で作品を発表してきたが、MADHOUSEの自力を限界まで引き出したときにここまで素晴らしい作品が出来るかと唸った。素晴らしすぎる。

 もちろんその力を根本から引き出した高坂希太郎監督の手腕が見事なのは言うまでもない。高坂監督の次回作が今から楽しみだし、上手くいけば片渕須直監督のようにブレイクしそう。

 ポストジブリと語る人もいるけど、あんまりそうは思わない。そこまでジブリの作風を引き継いでいるとは思えないし、こんな作品をジブリとして出したら、3人の誰かが絶対怒る。ポストジブリはやっぱりスタジオポノックでしょう*2

 物語自体はベタな話ではあるのだが、話の筋をおっこの成長に絞り、序盤に起こることに対してああいうまとめ方をしたのは見事。

 ただ、これは90分の作品だからこうまとめた部分が大きいだろうし、120分だと全然違った作品になってたと思うので、120分も観たかったなぁという思いはある。

 どちらにしても今年いちばんになり得るくらいに素晴らしい作品だし、映画好きにちゃんと見つかれば、そちらでも間違いなく評価される作品だと思う。観といて絶対に損はない作品だと思います。まだやってるらしいんで、間に合う方は是非に是非に。

*1:ここでの昼ドラはフジテレビのドロドロなやつではなく、TBSの育児もののこと。

*2:ポストジブリを語る際の論点はいろいろありますが、ここでは宮崎駿監督の作風を引き継ぐという意味合いで書いています

プレステクラシックが発表されたから雑談_20180922

 プレステクラシックが発表。各社から出てる過去ハードのミニ復刻版の中ではいちばん新しいハードの復刻のはず。

 プレステはBIOSの関係でミニ復刻版は無いんじゃないかと思ってたので、びっくりした。まぁ、すでにゲームアーカイブスとかもやってるんで、その辺は上手いことやったんだろうなぁ。

 いまのところソフトは一部しか発表されてないけど、たぶん買わない。申し訳ないがプレステを手に入れたのがハード末期だったので、思い入れがあんまりない。ソフトの希望を並べても、ほとんど旧スクウェアになりそう。

 だから旧スクウェアのソフト詰め合わせみたいな感じじゃない限りは買わないと思うけど、FFTが入るなら専用機として検討するかも。この時代のSONYの作品は変な秀作ゲームばかりなので、変にサードパーティのゲームを入れるよりもSONYのゲームが多いほうが売れそうな予感もする。

 ただ、コントローラにアナログスティックが付いてないのがすごく残念。PSは型番ごとに微妙に仕様が変わるんで難しいところだろうけど、アナログスティックがあるモデルを採用して欲しかったなぁ。

 PSは型番ごとにハードのデザインが微妙に違うから、どれを採用するのかは難しいよなぁ。レトロハードの視点からいえば最初期のモデルを採用するのは正解なんだろうけど、操作性とかを考えると最後期のモデルを採用して欲しかった。

 

 プレステクラシック関連でゲームアーカイブや、バーチャルコンソールの形で出してくれーという声も聞こえるけど、採算がとれないから無理なんだろう。

 一回買ったらハードが変わっても無料で遊べるようにして欲しいってのは希望としてはわかるけど、移植に金が掛かる以上は商売的には難しいのは当たり前。

 そこの落とし所を提示したのがWiiUで採用したWiiで購入したソフトは廉価で買えるシステムだったんだろうが、それでも反発が出て、にっちもさっちもいかなくなったということなんだと思う。

 んで、その更なる落とし所がミニ復刻版だったり、Nintendo Switch Onlineの特典の形式をとったソフトの提供*1だったりするんだろうなぁ。

 本当はそのハードのソフトが全部遊べる復刻版みたいなのが理想やけど、いろんな意味で難しいんだろうなぁ。好きなソフトをDLする形式にしてもサーバの維持が難題になるだろうし、結局、いまの形式で落ち着くしかないんかな。

 

 TGSのプレステクラシックのイベントにて、PS Vitaが2019年に生産終了で、現時点で後継機はないとの話が出ました*2

 前から何度か書いてるので、特に驚きは無し。プレステクラシックのイベントで発表するとは思わなかったけど、日経に下手に記事を書かれないでよかったね。

 気になるのはゲームアーカイブスの扱いかなぁ。このまま死蔵されるのか、それとも何らかの救済措置が出てくるのか。SONYからすればPS Nowで遊んでくれとの意向だろうけど、もうちょっと手軽に遊べる方式が出て欲しい。

 PSPとPS VitaのソフトはPS Nowで遠からず遊べるようになりそうだよなぁ。コスパはともかく、ソフトがまったく遊べなくなることはなさそう。PS Vitaの背面タッチパッドを使ったレアソフト以外はPS4とかでも普通に遊べる操作形式だろうから、なんとかなるだろう。

 3DSも再来年くらいに生産終了になりそうだなぁ。来年にも新作ソフトが出るので、来年はないだろうけど。こちらはソフトの受け皿がないので、どうなるかが非常に心配。普通に遊べなくなりそう。

 

 PS nowでソフトのDLが可能になるらしい*3クラウドで遊ぶとなると現状回線速度が気になるので、そこを心配しなくてよくなるのは朗報かも。

 PS Nowはもともとクラウドゲームサービスの認識だったけど、将来的には定額ゲーム遊び放題サービスになっていくんだろうなー。現在では月額料金が高すぎるけど、安定して新作のAAAソフトが対応するなら利用する人は増えるだろう。問題はそんな状況を作り出せるか否かだろうけど。

 Microsoftもそんなサービスをやってるとかいう記事を見た記憶があるので、SONYMicrosoftはそっちに向かうんだろうけど、サードパーティがどれだけ乗ってくるかが鍵だろうなぁ。クラウドゲームでサービスをリリースするならAAA作品を多く抱えているサードパーティなら自社でやった方が旨みも大きいだろうし、据置機市場がどれだけ勢いを維持できるか次第なところもありそう。

 

 PUBGのPS4版が韓国のレーティング審査を通過との記事が出てました*4。これが本当であれば、来年くらいにはPS4でPUBGが出る可能性が高そう。荒野行動は来ることが確定したし、来るなら早く来て欲しい。

 ただ、実はPUBGを最近ほとんど遊んでいないので、出ても遊ぶかは微妙かも。何度か遊んでみて思ったのだが、最初の武器収集とか、敵から逃げる部分はおもしろいんだけど、最後の撃ち合いの部分で呆気なく終わることが多くて、プレイ後のやりごたえがない。

 もうちょっと上手くて撃ち合いが出来る人なら違うんだろうけど、下手な人だとこの辺がハードルになるのかなぁ。据置機ではプレイ感覚が変わるだろうから、やってみないとわかんないところはあるけれども。出てもそんなにやんないかもしんないなぁ。

 

 プレステクラシックが発表されたので、今回は珍しくPS関連でいろいろ書いてみましたー。

*1:ソフトの単体販売では反発が出るので、サービスに組み込むことで間接的に資金を回収してるんだろう。

*2:https://mantan-web.jp/article/20180920dog00m200009000c.html 当初の記事は明言してたのだが、マイルドな表現に変更された模様。

*3:https://jp.automaton.am/articles/newsjp/20180921-76689/

*4:https://jp.automaton.am/articles/newsjp/20180919-76577/

Nintendo Directが配信されたので感想を書いてみる

 本日朝、Nintendo Directが配信されました。案内人が小泉さんから高橋さんにバトンタッチ。高橋さんはソフト開発の責任者だったはずなので、それが理由かなぁ。ナレーションもBOSEさんから別の方へ。

 

 新作の発表はルイージマンション3とどうぶつの森

 前者は予想に入れてはいなかったけど、前作が売れてるんで驚きは無し。何気に前作は国内でミリオンを突破してるし、全世界でも500万本を突破してるらしいんで、任天堂の隠れた有力IPではある。

 どうぶつの森は予想通りで、いつ出てくるかだけだった。ソフト需要とかを考えても2019年なんだろうなぁ。

 

 3DSはこれまで通りにリメイクを多発する傾向。新しい要素も含まれてるけど、ハード末期なだけに効果も微妙だろうなぁ。

 サードパーティでそれなりに売れる作品という意味ではペルソナQ2が最後くらいになりそう。3DSは2019年の実質的な店仕舞いは確定だろうなぁ。

 

 バンダイナムコから出るビリオンロードがどう見ても桃なんとかです、本当にありがとうござい(ry

 桃なんとかは前に3DSで出たけど、権利関係が超超超複雑なことになってて笑ったからなぁ。穏便に新作を出そうとするとこうするしかないんだろう。仕方ないね。

 とりあえずIPが潰れずに新作が出るのはいいことだと思います(厳密には別だけど

 

 スーパーマリオブラザーズUがデラックスになって、Nintendo Switchで発売。

 おすそ分けプレイを推奨されてるけど、WiiU時代の明らかにNintendo Switch向けの作品をみると微妙な気持ちになりますね。

 その時期にNintendo Switchみたいなのを出せてればと思うけど、天狗になって、迷走してたんだろうなぁ(遠い目

 

 アサクリ最新作がクラウドゲームとしてNintendo Switchに登場。

 バイオハザードのときは短期間で安価だったけど、アサクリは2年間でフルプライス。強気に出たなぁ。どこまで利用者が集まるかしら。

 クラウドゲームで遊ぶと通信によって安定しない可能性もあるし、絶対にNintendo Switchでやりたい人やあまり家で出来ない人以外はPS4かパソコンでいいんじゃないかなぁ。

 

 Nintendo Switch onlineが正式発表。内容は以前から告知されていた通りなので何もないのだけど、発表が直前すぎるのが懸念点。

 普段から任天堂twitterアカウントをチェックしている人ならまだしも、そうでない人には突然の発表だっただろうし、開始はもうちょっとずらすべきだったんじゃないかなぁ。

 震災があって1週間配信が遅れたのはわかるけど、それならNintendo Switch Onlineの部分だけ先出ししておくべきだったかも。最初からならともかく、途中から有料になるのは顰蹙が予想できるんで、もっと早めに目立つ形で告知すべきだったよなぁ。

 具体的なサービスの感想は前に書いた気がするんで省略。ファミコン遊び放題は悪くないけど、おっさんホイホイ以上でも以下でもないよなぁ。

 

 FF関連作品がNintendo Switchでたくさん発売。FFXVは知っていたけれど、ここまでたくさんの作品が一気に発売されるようになるとは思わなかった。

 いちばんのサプライズはPSで発売されたFFVIIFFIXFFXNintendo Switchに来たことでしょう。まさかこんな展開があるとは思わなかった。またFFXIIはHD版が移植され、FFXVはポケットエディションが発売されたことで、MMORPG以外のFFはFFVIIIFFXIII以外のすべての作品が任天堂ハードで遊べるようになりました。めでたい。

 ちなみにクリスタルクロニクルの映像はPSの発表会で出たやつと同じものだったのだが、もともと同じものを流す予定だったのだろうか。さすがにそれはないから、Nintendo Directが延期になってPSの発表会に差し込まれたとかかなぁ。

 しっかし、何作かはいつか出る可能性があるとは思ってたけど、ここまでまとめて出るとは思わなかったなぁ。FFもナンバリング新作とかは厳しいにしても、なんかしらの関連作が出る際はPS4Nintendo Switchのマルチで発売されるのを期待してもよさそう。

 

 ラストはスマブラSP。本体は持ってるからいいとして、プロコンを買おうかと迷い中。スマブラをやるだけなら、接続タップとGCコンを買った方が断然安いんだよなぁ。プロコン、高いよ………

 今回の新規参戦はしずえさん。予想はしていなかったけど、映像の流れで予想がついた。うーん、スマブラで初めてこの参戦はないわと思ったかなぁ。むらびととか、Wiifitトレーナーは大乱闘向きではないとはいえ戦ってるのを想像できなくもなかったけど、しずえさんの印象は戦いとは真逆だからなぁ。なんでこの人選をしたし。

 スマブラはもうちょっと扱われるんじゃないかと思ってたけど、全然だった。前の配信での謎のモードの説明もなかったし。発売まであと2ヶ月であることを考えると、来月か再来月にまたスマブラSPの配信があるだろうなぁ。

 

 Nintendo Directとは別にNintendo Liveという任天堂e-sports関連ソフトを集めた大会が開催されることが発表。場所は東京と京都。

 これまでは他のイベントに関連して大会を開いたり、スプラトゥーン甲子園で全国を回ることはあっても、本格的な大会は近年では初のはず。参加は無料なんで、その分、ほかのソフトの販促をしたいってことなんだろうけど、採算がとれるんやろか。

 対象ソフトはスマブラSP、ARMS、マリオテニスオープンスプラトゥーン2の4作品なのね。前から思ってたけど、マリオカートは人気なのにe-sportsに入らない。アイテムで順位が左右する都合上、e-sportsに向かないとか、そんなとこなのかなぁ。マリオカートの新作が将来的に発売されるなら、がっつりe-sportsを意識してきそう。

 こういうのには基本的に興味はないのだけど、スマブラSPを発売前に触れるということで、そこの部分で参加を迷い中。

 

 今回の配信を見ながら思ったのだが、WiiUの時代までE3の配信は特別で未発表の新作とかをどんどん出していく配信が多かったのだけど、Nintendo Switchになってそのスタンスはやめたのかも。

 去年と今年のE3の配信が短くてショボかったってのもあるけど、新作の発表をE3にこだわっていないように見える。だってE3の配信を盛り上げたいのなら、ルイージマンション3も、どうぶつの森もE3で発表すべきで、わざわざ9月に持ってくる理由はないでしょう。

 いまの任天堂にとってE3は重要だし特別だけど、情報出しの場としては普段のNintendo Directと同じ扱いで、E3で情報をどーんと出して盛り上げるよりも一年かけて小出しにすることで熱を維持することの方が大事みたいなスタンスなのかな。

 前の感覚でE3の配信に殊更に期待するのはよくないのかもなぁとは思った。E3でまとめて観るのも楽しいけど、情報が小出しにされるのも毎回楽しめるから、そっちを楽しむべきだな。

 

 次のNintendo Directはおそらく年末年始のどちらかだけど、その前にスマブラSP Directがありそう。楽しみ楽しみ。

「JUDGE EYES 死神の遺言」の体験版をプレイしたから感想を書くよ

 体験版は普段遊ばないんですが、この作品に関しては気になる点が多かったので遊んでみました。遊べたのは30分もないくらいだったのですが、感想を書いてみます。

 

 体験版を遊ぶ前に気になっていたのは、龍が如くとどれだけ違うのか。

 街は同じ、システムも同じ。ただ、キャラクターと物語が違うだけ。それでどこまで龍が如くと差別化が出来るのか。

 結論からいうと、思っていたより別物でした。もちろんバトルや街の探索などアドベンチャー部分に関しては龍が如くとほぼ同じ。新しいシステムも含まれているが、龍が如くの延長線上でしかない。

 

 ただ、ヤクザから探偵に設定が変わり、主人公が桐生一馬から木村拓哉さん扮する八神隆之に変わったことで、作品の雰囲気ががらりと変わった。街の危険な匂いが少なくなり、ヤクザの殺し合いの緊張感から探偵の緊迫感に変わることで、街の見え方が変化している。

 設定とかもそうだけど、やっぱり主人公が木村拓哉さんであることが大きい。あれだけお洒落な役をこなしてきた木村拓哉さん、いやキムタクが神室町に立ったからといってヤクザには見えない。

 今回は元弁護士だけど、HEROでやった検事役のイメージが残ってるのも功を奏している。

 キャラクターと設定を変えるだけでここまで変わるとは思わなかった。もちろん遊んだ部分は体験版だけで、なおかつピエール瀧さん演じるヤクザがまだ出てきてないので、彼が登場すれば一気に龍が如くに近くなる可能性はある。

 ただ、現時点では物語に龍が如くの匂いはほとんど残っていない。

 

 あと、この作品が龍が如くとの差別化を実現している要因のひとつはUIの使い方だと思う。龍が如くとは違い、ポップなデザインを全体に採用することで全体の雰囲気を変えている。この辺はペルソナチーム譲りなのかなぁ。わかんないけど、上手いと思う。

 

 この作品は龍が如くの資産を活かした上で、どれだけ別の作品をつくれるかという挑戦の上に生まれた作品だと思うのだけど、体験版を遊ぶ限りにおいては、その挑戦は成功している。

 元弁護士の探偵という設定と、木村拓哉さんのポテンシャルでまったく別の雰囲気を纏った作品になっている。

 

 この作品をみて手抜きという人もいるかもしれないけど、変に完全新作をつくってリスクを抱え込むよりも、いろんなものを流用して新作をつくるのは正しいやり方だと思う。

 ただでさえ龍が如くスタジオには毎年新作を出して、無理をして楽しませてもらっているので、この程度で文句はいえない。

 最終的にどうなるかはわからないけれど、体験版を遊んだ感覚ではこの作品は龍が如くと同じだけの面白さと安定感を持った作品であると思います。

 おそらく龍が如くシリーズよりも売れるだろうし、木村拓哉さんファンも買うだろうけれど、期待して遊んでいいと思います。

 

 

 余談だけど、龍が如く6からドラゴンエンジンが採用されて作品を全面的に作り直した影響で、龍が如く6では以前の作品よりもいろんなところがダメになってました。

 どうやら龍が如く極2(未プレイ)でも改善されず劣化した状態だったんですが、今作ではかなり改善されてる様子。

 今作ではチャンピオン街にも入れるし、バトルもモードを選べる。そのうち改善されるだろうと心配してはいなかったが、早いとこ改善されて一安心です。ありがとうございます‼︎

マリオ+ラビッツ キングダムバトルをクリアしたよ

 マリオ+ラビッツ キングダムバトルをクリアー。

 任天堂のマリオとUbisoftのラビッツがコラボしたSRPG

 おそらくNintendo Switchの発売に際して作品不足を危惧していた任天堂Ubisoftと交渉し、マリオを貸し出すことで出ることになった作品じゃないかと妄想してみる。

 

 内容はよくあるSRPGなのだけど、メインの武器が銃であることと、味方が3人縛りであることが特徴。あくまでマリオでラビッツなので、FEのような重厚な物語は無し。

 SRPGとしてよく出来ているし、軽く楽しめるのでSRPGなんて難しい、マリオだからやってみようという人でも大丈夫。

 ただ、逆にいえばリセマラ上等でSRPGをクリアするような人からすれば、明らかに物足りない作品であるとも思う。

 

 キャラクターのコラボ作品だと、どちらかが前面に出ているものだけれど、この作品ではラビッツが前に出ている印象。マリオの世界をベースにラビッツたちが暴れまわる。

 ラビッツは小憎らしくて不細工だけど可愛くて、欧米で人気が出そうなキャラクターだなぁと思った。

 ミニオンは日本でも人気らしいし、ラビッツも上手く展開すれば人気が出るんじゃなかろうか。

 

 作品内容に不満はないのだけど、ボリューム不足はいかんともし難い。難易度が低めになってるのも仕方ないとは思うのだが、そこを調整する何かが欲しかったとも思う。

 シンプルなSRPGはどうしてもパズルに近くなってしまう。とすると、クリアのコツを掴んでしまえばサクサク解けて、試行錯誤がなくなってしまう。

 その辺はDLCなのかなぁと思わないでもないけど、フルプライスの作品なんでDLCに頼るのは甘えでしょう。せめて分量は増やすべきだった。

 

 基本の遊びはおもしろいし、さっくり遊ぶ分には十分に楽しめると思います。ただSRPGとして、戦略や育成を腰を据えて楽しみたい人には物足りなそう。

 システム面などはよく出来てて、すごく楽しめるだけに、ボリュームの面での物足りなさが気になってしまった。

 ボリューム不足を気にしなかったり、SRPGをあまりやらない人なら十分に楽しめると思うので、そういう方は是非。

PlayStation LineUp Tourがおもしろかったので、ちょっと感想を書いてみる

 PlayStation LineUp TourはSONYの発表会ではあるのだけど、東京で開催されている国内向けのイベント。TGS前に関連ソフトを紹介するとか、そんな感じなのかな。

 ぼんやりとメディアの実況を追っていて、割と気になるものが多かったので感想を書いてみる。

 

 Cygamesが新作を発表。確か、グランブルーファンタジーも据置機で発売を予定してたはずだし、スマホだけではなく、コンシューマへも向かっていくつもりなのかなぁ。

 AbemaTVとかもそうだけど、サイバーエージェント関連の動きは誰もやって来なかったけれど、意外と王道の動きが多くて面白い。新しいメディアで成功すると、古いメディアはオワコンとかいって無視する人が多いけど、サイバーエージェントはそうじゃないから。変に新しさを狙わず、愚直に経験値を得られる方向へ舵を切れるのは偉いと思う。

 ただ、それとゲームの面白さは別。スマホゲームとコンシューマも違うしね。映像に関してはPS4レベルを達成しているようにも見えるけど、あくまでPVだから実機でどこまで出来るかわからん。果たしてどこまで出来るか、楽しみに待ちましょう。

 

 ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル リマスターが発表。まさかこのタイトルが復活するとは思わなかった。

 といっても、当時はゲームをあまりやっていなかったし、ソロプレイで遊べるゲームじゃない印象があったので遊んだこともなく、内容も知らないのだけども(すいません)。ただ、twitterのトレンドのトップに略称であるFFCCが来ていたので、人気のあるタイトルではあるのだろう。

 GCの頃はスクエニが割とマニアックなGCの使い方をしていて、このソフトはGCGBAを連携させて遊ぶソフトだった。つまりハードが複数必要であり、一緒に遊ぶ仲間も必要だった。そう考えれば、オンラインが普及した現在に復活させるのは英断なのだろう。遊ぶハードルは格段に下がるわけだし。

 問題はそもそもそこまで売れてなかった作品をリマスターして売れるのかってとこだけど、勝算がなければやらんだろうし、何かあるんだろうなぁ。

 Nintendo Switchで出るのかも気になるところだけどどーなんだろと思って確認したら、Nintendo Switchでも出るらしい。ありがとうありがとう。

 

 荒野行動がPS4に。PUBGがXbox one専用になっているうちに、荒野行動がPS4に来ちゃったよ。

 著作権的なあれこれはともかく、荒野行動はPUBGより明らかに動きが早くて、スマホ市場ではPUBGよりも認知度がある気すらする。宣伝もたくさんやってるしなぁ。遅かれ早かれNintendo Switchにも来るかもしれない。

 ただ、荒野行動のアキレス腱は著作権で、PUBG側に訴えられたままだったはずなんで、その辺がどうなるかは微妙。Fortniteは訴えを取り下げられてたけどね。

 荒野行動をやるかは微妙かなぁ。まんますぎるんで、出来ればPUBGを待ちたいところ。著作権関連の蹴りがつけば、カメラ操作が反転できる方を優先して遊びます。Fortniteは反転できないから遊べないんだよなぁ。残念至極。

 

  「GHOST OF TSUSHIMA」と「DEATH STRANDING」の新規映像が。どちらも気になるが、自分の腕前でまともに遊べるのかが最大の問題。あとに紹介された「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」も気になる。

 神谷英樹さんのゲームを大神でようやくクリア出来た*1んで、出来れば次は小島秀夫さんのゲームを遊んでみたいと思ってるんだが、入門にどうなんだろうなぁ。

 小島秀夫さんはSONYファンの方々が任天堂をdisるときに名前を出すことが多く、変な印象がついてしまってるので、どこかで払拭したい。もうちょっと様子見。

 

 名越さんが登壇し「JUDGE EYES 死神の遺言」を発表。龍が如くスタジオの新作。間違いなく国内向けの今回の目玉。

 龍が如くシリーズ以外の新作はバイナリードメイン以来のはず。海外市場の開拓を狙っていたバイナリードメインと違って、今作は明らかに国内市場が狙いっぽい。だって、主人公が木村拓哉さんですから。

 映像を見る限りは、龍が如くの資産を存分に活かしてつくられた作品の印象。アドベンチャーの部分に関しては期待していいと思う。

 ただ、問題は物語で、龍が如くは任侠モノの勢いでぶっちぎることが出来たけど、ミステリと法律を扱うとそうはいかない。どうしてもロジカルな部分が必要になるわけだけど、龍が如くにそういうイメージはあんまりないんだよなぁ。どこぞのミステリ作家が脚本協力するならともかく、大丈夫なんだろうか。

 名越さんが仰っている感じからするとバトルはなさそうだけど、それで何処まで面白くなるのか。龍が如くみたいにギャグたっぷり、コミカルにも楽しめるとはいかないだろうし。いろいろ不安なんですが、続報に期待。

 

 そんなところかな。最初はtwitterの実況を覗いていただけだったんですが、興味がある作品がたくさん出てきて面白かった。

 今回の発表会が国内向けでありながらも、海外でも戦える作品が多数出てきたことと、続編ではない新規タイトルが多かったのが理由かなぁ。海外向けでも気になるのが多かったのもありそう。

 

 そいや最近PS4で出た「Marvel’s Spider-Man」が面白そうで気になってる。

 E3とかの映像では、どうせ超絶難しいんでしょ???と見ないフリをしていたのだけど、どうやらそこまで難しくないらしく、自分でも遊べそう。都市での縦の移動をどうやって楽しめるかは興味がある。詳しいことはわからないけど、タイミングがあえば買ってみるかもしれない。

 普段は任天堂ハードのソフトを多く遊んでる身だけど、PS4でも面白そうなソフトがいろいろ出てきてうれしい。洋ゲーに手を出すのはまだまだハードルが高いけど、遊びたいソフトが増えればいいなぁ。

 

追記:「JUDGE EYES 死神の遺言」ですが、メディアの続報やその後に公開された映像を見る限り、バトルは普通にあるみたいです。

 トレーラーを見る限りではシステム的には完全に龍が如くを踏襲した上で、物語と登場人物だけを変えた作品になりそう。舞台も神室町だし。こうなると本当に物語だけが不安だ。いいものができればいいけれど。

 とりあえず発表で出たものとは別の、ゲームのシステムを紹介したトレーラーを見る限りではすごくおもしろそうでした。

 発売直後に買いたいくらいではあるんだが、ペルソナQ2とスマブラSPがあるんで、早くて年明けとかかな。楽しみ。

 

 発表会の翌日になって、ラストレムナントやテイルズなど、いくつかのリマスター版が発表されました。

 ハードの切替直後ならともかく、このタイミングでリマスター版がたくさん出てくるのはどういうことなんだろ。

 下位互換がないので名作を出し直しと捉えるのは楽だけど、それだけ出せる作品がないのかなぁ。スマホで忙しいのはわかるけど、コンシューマにもソフトを供給して欲しいもんです。

 

  PlayStation LineUp Tourを観てなおしてて思ったけど、この内容でやるならNintendo Directみたいに映像配信でよかったんじゃないかなぁと思った。

 ゲームの開発者が続々と出てきたり、E3みたいにイベントと連動していて現地でやることに意味があるならともかく、わざわざメディアを呼んで、お金を掛けてやることでもないでしょう。

 あれで得したのって、唯一現地に登場した名越さんとメディア関係者だけじゃないだろうか。ああいう形でメディア関係者を喜ばせるなら、ユーザーファーストでやるべきじゃないかなぁ。

 任天堂と違って儲かってんだろうし、無駄金を使う余裕もあるんだろうけど、それならもっとユーザー得するような何かに使って欲しいなぁとは思った。

*1:神谷英樹さんのゲームは大神にたどり着くまでに、ベヨネッタTHE WONDERFUL 101で挫折をしてたりする。大神は絶品だった。

オクトパストラベラーをクリアしたよ

 オクトパストラベラーをクリアー。発売からおよそ1ヶ月半経ちましたが、ようやくクリア出来ました。いま確認して、そんなに経ってたのかとびっくりした。

 スーパーファミコン時代のドット絵を現代に復活させて、当時のスクウェアRPGの風味を全開に出した作品。いろいろ不満点もなくはないけど、あのビジュアルにビビビッとくる人であれば、間違いなく楽しめる作品だと思います。

 

 インディーゲームをあまりプレイしない人間なので、かなり久々にドット絵のRPGをプレイしたけれど、あそこまでいいとは思わなかった。まさしく省略の美学、デフォルメの素晴らしさ。

 もちろん現実と見紛うような美麗な3DCGの素晴らしさもわかるんだけど、足りない部分を各人の想像で補うドット絵の素晴らしさを再認識した。

 でもやっぱりドット絵にしたからいいかという話ではなくて、ちゃんとシステム周りやキャラクターも洗練されてて、その上でドット絵RPGの魅力を十分に引き出している。あの時代のRPGが好きな人なら絶対にプレイすべき作品。

 

 ただ、欠点がないかといえばそんなことはなくて、8人のキャラクターがそれぞれの物語を紡ぐ形式を採用したことで問題も発生している。

 自由度の高いシステムを採用したお陰で、そこから外れる部分に関しては説明がまったくなかったりする。例えば、道中にある洞窟の意味合いとか、サブで使えるジョブの取得の仕方であるとか。自由度が高いといえば聞こえがいいけど、まったく案内がないのは不親切かと。

 

 物語も8人の物語を描いた都合上、個々の物語が短いものになってしまったり、裏ボス関連の話が雑に語られたのは残念だった。

 ただ、この辺は開発で限られたリソースの中で、何を優先するかで選ばれたものではあるのだろう。次回作では、もっとずっしりと読ませる物語を楽しんでみたい。

 

 オクトパストラベラーに関しては、開発チームに全幅の信頼を置いていたものの、ここまで楽しませる作品を遊べるとは思わなかった。ドット絵の魅力を新しい形で再現したことに関しては拍手を送りたい。

 ぶっちゃけE3でこの作品をろくに扱わず、早々に売り切れて売り時を逃したスクエニは反省して欲しい。PS4のAAA作品が重要なのもわかるけど、ちゃんと魅力のある作品を前面に出していくことの方が重要だと思う。

 スクエニは反省して、責任を持ってオクトパストラベラーの開発チームに十分な予算を与えてサポートしてあげてください。

 

 いやぁ、本当、ここまで堪能した作品も久しぶり。

 クリアまでに1ヶ月半掛かったと冒頭に書いたけど、途中でやり直したり、終わりたくなくて裏ボス前のレベル上げをちびちびやったりも含まれるので、本当ならもっと早くクリア出来たけど、クリアしたくなかったからここまで伸びてしまった。

 久しぶりの感情を体感できたのは素直に嬉しかった。また次回作も出ると信じて、楽しみに待っております。