Nintendo Switchのいちばんの売りは複数人で遊べること

 またNintendo Switchの記事です。blogを立ち上げた理由が任天堂とか、ゲームについて考えていることをまとめる為だったから、仕方ないね。

 

 性能真っ向勝負の他のハードと違って、最近の任天堂のハードはいろんな機能がついていて、そこで他と差別化している。

 DSだと2画面やすれ違い通信WiiだとWiiリモコン3DSは3D、WiiUはGamePad。その中でもハードが売れる鍵になった機能もあるし、あまり使われなかった機能もある。

 ただ、やはりそういう機能を生かしたソフトの人気によりハードが売れるきっかけができることは多い。2画面の脳トレすれ違い通信のDQIX、センサーを利用したWii SportsPSPのモンハンなんかもこれに入るかもしれない。

 

 では、Nintendo Switchで鍵になる機能はどれか、HD振動やモーションIRカメラとか、いろいろ詰まっているJoy-conは確かにすごい。

 ただ、Nintendo Switchの鍵になるのはJoy-conが2つ付いている携帯機であることだと思う。

 何を言ってるんだ。そんなのは当たり前だろう。驚くべきところでもなんでもないと思われるかもしれないけど、これまでと比較すればわかる。

 

 これまでの据置機だと複数人で遊ぶためには人数分のコントローラーが必要だった。2人なら2個、3人なら3個、4人なら4個、、、とかとか。

 コントローラーも高くて、最近のだと5000円オーバーは普通。この値段だと複数のコントローラーを家に揃えるのは難しい。

 事前に他の家から持ってきてもらう手もあるけれど、どーしたってハードルは高い。

 

 Nintendo SwitchだとJoy-conは2つ付いているから、2人では常に遊べる。

 では、3人以上の人数で遊びたいときはどうするか。集まった他の人のNintendo Switchを使えばいい。Joy-conは2つあるから用意できたNintendo Switchの倍の数のコントローラーがすぐに用意できる。2台なら4個、3台なら6個、4台なら8個といった具合。

 据置機だとコントローラーだけを持ってこなければならずに不便だが、Nintendo Switchは携帯機でもあるから持ち歩いている可能性が高く不便はない。

 

 これによりいままで高かったパーティゲームのハードルがぐんと下がることになる。極端な話、ある程度ゲームが好きな人の集まりであれば、集まった段階ですぐに8人対戦のゲームが可能になる。

 この違いは大きい。もちろん人数を集めるという最大の課題は残り続けるが、何かのきっかけで人数を集めることができれば、すぐにゲームを開始することができるのだ。

 なおかつNintendo Switchはテーブルモードでも遊べるから、場所も選ばない。いつでもどこでも気が向いたときに多人数で遊べる。

 

 すでに携帯機で似たような現象は起こっているという人もいるかもしれない。確かに携帯機を持っている人が集まれば似たような状況を再現することは容易だ。

 ただ、携帯機は全員分のハードを準備しないといけないという最大の欠点がある。

 Nintendo Switchならハードを持っていないゲームにあまり興味がない人でもすぐにゲームに参加することができる。なぜなら他の人のJoy-conをおすそわけしてもらえばいいからだ。

 

 多人数でゲームができるとだけ書くとこれまでと何ら変わらなく感じるが、ここまで書くとどれだけ革新的かがわかるんじゃないだろうか。

 Joy-conが2つ付いていることで、回りを巻き込み、TVゲームを遊んだことのない人にゲームを遊んでもらう。その人がゲームをプレイするようになれば、ゲーム人口の拡大に繋がる。

 こう考えると、任天堂がずっと考えてきたゲーム人口の拡大という思想をハードに結実させたのがNintendo Switchと捉えることができるかもしれない。

 

 この流れでNintendo Switchを見ると、そういう大人数で遊べるソフトが意外と出てきていないのが残念にも思える。ロンチのスーパーボンバーマンRマリオカート8デラックスくらいか。

 もちろん任天堂は大人数向けゲームを準備しているだろうけれど、サードパーティがここの売りに気付いていれば、サードパーティのソフトから人気が出てくる可能性もある。

 未来なんて何がどうなるかはわからないけれど、まったく捻りがなくて、これまでの資産も活用できる大人数向けゲームはNintendo Switchの意外なヒット作品として出てくるかもしれない。

Nintendo Switchは買うべきか

 ネットでNintendo Switchは買うべきかなんて文面が並んでいるのをときどき見るけれど、別に買いたければ買えばいいし、必要ないなら買わなければいいんじゃないの。

 そりゃ、任天堂ファンの自分からすれば買って欲しいし、買って損はないとは思うけれど、WiiUスプラトゥーンだけしか遊べなかった人がたくさんいることは知っている*1ので、無理強いするのは難しい。

 本来、ゲームハードは欲しいソフトが出たときに買うもので、やりたいソフトがないのに買うべきじゃない。

 

 ただ、どーーーしてもスプラトゥーン2をプレイしたい人だけは別。スプラトゥーン2発売前後は品薄になる可能性があるから、先に入手するのも手。

 試射会があるらしいんで、それを見てプレイしたいと思ったら本体を確保するくらいでいいんじゃないですかね。試射会も参加したいから買うなんてのはリスキーだと思うけれど。

 

 Nintendo Switchの人気が出るかはわからんし、全世界でWiiくらいに売れるとかPS4を越えるなんてことはあり得ない。Wiiは化け物だし、PS4はいろんな条件が揃った結果なので。

 ただ、日本国内に限定して、それなりに本体が売れて、それなりにサードパーティのソフトが出る状況になる可能性はあるかと聞かれれば、その可能性は高いんじゃないかと思う。その理由は別記事で書いた通り。

 

 個人的にはいま欲しいソフトがないのであれば、来年まで待つくらいでちょうどいいんじゃないかと思う。

 来年にはモンハンやどうぶつの森も出るだろうし、他のサードパーティもちょこちょことPS4とマルチでソフトを出すことが多くなってくるだろう。

 Vita、3DSが収束していく中では、間違いなくNintendo Switchは国内の受け皿になるだろうし、中長期的に深刻なソフト不足に陥ることはないと思う。

 それこそ一年目で大幅にコケて機能不全になったり、サードパーティが軒並みコンシューマから撤退するようなことがなければ。

 

 ということで、Nintendo Switchは買うべきかと言われれば、ゲームが好きなら買って損はしないと思うよという感じでしょうか。

 いやまぁ、でも本音の本音では買って欲しい。ゼルダにしても、マリオにしても、スプラトゥーン2にしても絶対に楽しいから。他にも楽しいソフトが続々出るからね。それを楽しまないのはもったいない。

 でもまぁ、それは買ってもらえる体制が揃うまでは強くは言えないよね。欲しいソフトが揃ってきたら買ってください。そのときはNintendo Switchをお互いに楽しみましょう!!!

*1:WiiUにはおもしろいソフトはたくさんあるんだけどね。スーパーマリオ3Dワールドとか、ピクミン3とか、幻影遺聞録#FEとか。ただ、これは新作ソフトがあまり出なかったという不満なんだろうなぁ。

Nintendo Switchの将来に関する予想というか妄想

  別の記事のオマケとして書いていた妄想の類が積もりに積もって本文を喰ってしまったので、オマケだけを投下してみる。

 予想というか、妄想に近いので、外れる前提で読んでいただければ。

 

 注意:ここからは完全な予想(妄想)になるので、話半分以下で読んでください。いろいろ条件付きのもあります。御注意を。

 

1.Nintendo Switchの携帯専用機が出る

 Nintendo Switchの値段は3万円。これで据置機としても、携帯機としても楽しめて、いろんな遊び方できる。据置機として考えれば、安くはないが格段に高いわけでもないという値段になっている。

 ただ、国内では携帯機の需要が高いので、携帯機として売り出したい。携帯機に3万円はちと高い。

 そこでドッグセット(TV出力の為の機器)とグリップ無しのセットを25,000円くらいで販売する可能性はあると思う。いつ販売されるかによって値段は変わるだろうけど。

 時期は、今年はあり得ないけれど、携帯機のソフトが来年に集中して販売されるなら来年はあるかもしれない。

 もっと先、それこそ3年後以降を考えるのであれば、2DSのようなバージョン違いの可能性もあるし、もしNintendo Switchが上手くいかなければ1-2-Switchの方向性を捨てて、Joy-conが外れない形式で出る可能性もある。

 来年に出るなら25,000円とかだろうし、将来的にばっさりと機能を削って出すのならば、もっと安くなるかもしれない。

 当たるも八卦、当たらぬも八卦みたいな話ですが、やりたいソフトがないなら待つのも手かもかも。

 

2.携帯機で展開していたソフトが続々と発売される

 どうぶつの森トモダチコレクションなどの任天堂が携帯機で展開していたソフトがNintendo Switchで発売される。

 Nintendo 3DSが発売されてもう6年目。さすがにハード末期。そろそろ後継機の話が出てきてもおかしくない時期。

 経営方針説明会では3DSの後継機を「常に考えてます」といったらしいけど、スマホNintendo Switch3DSの後継機のすべてにソフトを満足に供給する体力は任天堂にはない。

 そうすると3DSの後継機はNintendo Switchであると考えるべきで、来年辺りにどうぶつの森の新作が出るのではないか。スマホ版も準備されているようだし、タイミングもちょうどいい。

 

 あと、携帯機ではないけど、スマブラは出るか微妙だと思う。桜井さんは任天堂の人間ではないし、連続してスマブラになるので、スマブラばかりをつくるのは嫌がりそう。

 マリオカート8デラックスみたいに、WiiUスマブラにキャラ追加とかで終わる可能性もある。

 いろいろ状況は変わっているし、これまでのように当然Nintendo Switchでもスマブラは出るといえる状況ではないんじゃないか。

 

3.Nintendo Switchポケモンはしばらく出ない

 携帯機の任天堂ソフトがNintendo Switchに集まるといってもポケモンだけは例外。Nintendo Switchが市場に広まるまでは、しばらくは3DSで発売される可能性がある。ポケモンといっても本家のこと。派生作品は別。

 ポケモン任天堂だけの資産ではない。ポケモン株式会社ポケモンの資産で、株式会社ポケモンゲームフリーククリーチャーズ任天堂の三社で構成される。任天堂だけの資産ではないから、任天堂の都合よりも、ポケモンの価値をどうやって最大化されるかが優先される。

 ちなみにDSから3DSに切り替わる際も同じことが起こっていて、2011年に3DSが発売されたあと、2012年にブラック2、ホワイト2がDSで発売されている。

 ポケモンが優先するのは新しいハードで出すことではなく、世界中の人に遊んでもらえるハードで出すことだろう。このときは互換があったけれど今回は無いから、3DSで発売される可能性はより高くなるかもしれない。

 ただ、株式会社ポケモンの石原さんがNintendo Switchにも近いうちに作品を供給するといっていて、ポケモンスターズ(サン・ムーンのバージョン違い)の噂もあるので、今年のE3でいきなり予想が外れる可能性もある。

 問題は3DSNintendo Switchが通信を出来るかだろうなー。そこをクリアできるなら、Nintendo Switchポケモンが出る可能性は一気に上がりそう。

 

4.国内サードパーティのソフトがNintendo Switchに集まる

 さて、ここから一気に妄想に近くなりますよ。御注意を。

 これまでの国内サードパーティにはジレンマがあったと思う。国内で売れる携帯機でソフトを出すか、海外展開も出来て、高い性能がある据置機でソフトを出すか。

 これがNintendo Switchなら両方を満たせる。携帯機の側面があるから国内で受け入れられる可能性は高いし、据置機でもあるからそれなりの性能を出せる。

 3DSみたいな2画面じゃないから後々スマホで展開することも可能だろうし、PS4とマルチにして海外展開を狙うことも可能。

 まぁ、それもこれもそれなりにNintendo Switchが売れればの話ではあるけれど、海外で据置機向けとして出す作品を国内で携帯機向けとして出せるってのは魅力のはず。

 逆方向でいえば、これまで3DSで展開されてたモンハンもNintendo Switchで発売されたら、PS4とのマルチ展開になる可能性は高まるかも。少なくとも3DS時代よりはハードルは格段に低い。

 

5.海外のAAAソフトがNintendo Switchで出なくなる

 いろいろな展開次第の話にはなるけれど、海外のAAAソフトがNintendo Switchでだけ出なくなるってのはあり得ない話ではない。

 もしXbox oneの上位ハードであるProject Scorpioが今年の年末に発売された際にXbox oneではプレイできないProject Scorpio専用のゲームも出すとなると流れは変わる。

 そうなると前言撤回とばかりにPS4 Proも専用ゲームを出すようになる可能性は高いだろうし、そうなるとNintendo Switchでは性能が追い付かなくなる。

 実際にそうなっても、普及台数の問題で上位機種(PS4 Pro、Project Scorpio)専用ソフトはあまり出ない可能性もあるし、国内サードパーティのソフトは(海外狙いの一部を除いて)上位機種専用はあり得ないだろう。

 それ以前の問題として、サードパーティNintendo Switchにソフトを出してくれるかはまだわかんないけどねー。そこは任天堂が頑張るしかない。

 それでも海外のAAAソフトが確実に出なくなるのは痛いし、影響は大きそう。出るかもしれないと、出すことができないでは大きな違いがあるわけだし。

 

 と、任天堂にとっていいこと、悪いことの両方を含む予想を書いてみた。

  さすがに全部当たることはないとは思うが、こういうことが起こるかもしんねーなーという妄想として受け取ってください。

  

Nintendo Switchのロンチソフトは少ない

 Nintendo Switch発表会の感想。前の記事がハード編なら、今回はソフト編。

 

  発表会前に公開されていたのはゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドのみ。

  発表会で初公開になったのは、1-2-Switch、いっしょにチョキッとスニッパーズ、マリオカート8デラックス、ARMS、スプラトゥーン2スーパーマリオオデッセイ、ゼノブレイド2。

  任天堂の作品のみだが、ハードの発売から一年以内に発売される作品としては万全の布陣ではないか。ソフト自体が全然出なかったWiiUと比べれば、やる気の違いが現れている。

 ゼルダとマリオ(箱庭マリオ!!!)の新作が出るし、スプラトゥーン2も出る。任天堂ファンなら、このラインナップで買わない選択肢はないんじゃないかというくらい据置機の目玉作品が勢揃い。

 

 では、Nintendo Switchの船出は万全かといえば、そうとは言えない。サードパーティを含めて考えれば作品の少なさは否めない。

  ロンチソフトは8作品。その内、任天堂の作品は2作品。ロンチだけではなく、発売予定の作品自体が少ない。

 ただ、それも仕方ないのかなと思う。WiiWiiUと変則的なハードをつくってサードパーティを寄せ付けず、他のハードと同じように遊べるようになったからソフトを出してくださいといっても無理だろう。

 それで上手くいっていればよかったが、WiiUでは大惨事だったわけだし。信用を失っても仕方ないし、失われたものは自らの手で取り戻さないと。

 

 お願いしてソフトを出してもらう方法もあったのかもしれないけれど、すでに他のハードで出ているソフトが出ても欲しい人はすでにプレイしているだろうし、無理に出してもらっても誰も得しない*1

 結果的にぷよぷよテトリススーパーボンバーマンRみたいな、小粒かもしれないけどNintendo Switchの特性に合ったソフトが集まってよかった部分もある。

 

 任天堂のソフトをたくさん出す方法もあったんだろうけど、そこまでのリソースはなかったんだろうし、ロンチに集中させてもユーザーは同時に何本も遊べるわけじゃない。そうなるよりかは分散させて、ソフトがない時期を減らすってのは正しい判断じゃないかと思う。

 そんなことを考えると、Nintendo Switchのロンチソフトが少ないのは任天堂としてベストな状態ではないんだろけど、とりうる選択肢の中ではベターなものを選んだのだろう。

 

 それでもソフトが少ないという不満はあるだろうけど、自分としてはこれだけのソフトが定期的に出るだけで大満足。

 買う予定があるのは、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドスプラトゥーン2スーパーマリオオデッセイ、ゼノブレイド2の4本。

 今年がゲーム三昧の一年になることは間違いなく、いまからただひたすらに本体の発売が楽しみ。

*1:それでも出してくれる会社があるのはありがたいし、感謝しかない。

Nintendo Switch の発表会を観た感想

 Nintendo Switchの発表からもう半月以上も経ってはいますが、感想です。blogを立ち上げたのが最近だから仕方ないね。

 

 任天堂のハードはいろんなものが求められ、いろんな批判にさらされます。

 Wiiのような新しい遊びを搭載しないといけない。スペックは他と同じくらいじゃないといけない。サードパーティからたくさんソフトが出ないといけない。大人から子どもまで遊べないといけない。子どもが安心して遊べないといけない。だからといってゲーマーを無視してはいけない。世界中で売れるハードでないといけない。日本でも売れるハードでないといけない。などなどなどなど。

 任天堂の自縄自縛のところもあるのだが、すべての要望を満たそうとした答えがNintendo Switchなのだと思う。

 

  だからDSからWiiUに至るまでの4つのハードに共通していた新しい遊びの提案という面は鳴りを潜めて、どちらかというとGameCubeに近い印象すら受ける。

 といっても、GameCubeの現役当時はゲームには全然興味はなかったので、どういう思想でつくられたのかは詳しくは知らないんですが(なぜかハードは持ってた)。

 

 初公開映像の段階では新しい遊びの部分はばっさり削ったのかなと思っていたので、若干心配もしていたんだけれど、無事新しい遊びの部分もあると知って、安心するやら、余計に心配になるやら。

 良くも悪くも一筋縄でいかないハードだなぁと思う。1-2-Switchなんかも"一緒に遊ぶ相手がいれば"かなり面白そうだし、もしかしたらヒットするかもしれない。

 私はソロ専門だから関係ないけどなー。

 

 Nintendo SwitchはWiiUの数々の欠点を反省した上でつくられたハードだという印象も受けた。

 WiiUは矛盾したハードだった → 携帯機として遊べるレベルで持ち歩きに特化

 多人数向けソフトを推進 → 一年目はソロで遊べるゲーマー向けソフトを連発

 サードパーティが集まらない → 他のハードに性能を近づけると共に、移植をしやすい環境を作成

  あとはWiiWiiUとの連携をばっさりと切ったりとかね。下位互換はPS4がばっさり切って成功してるし、下手に下位互換をつけてややこしくなるよりかは無くして正解。

 サードパーティが実際に集まるかどうかは相手のあることなのでわからないけど、少なくとも任天堂サードパーティの方を向いている姿勢が見れたのは変化だろう。

 サードパーティの皆様、他のハードにマルチでソフトを発売する際には、できればNintendo Switchも選択肢の一つに入れていただければありがたく思います。何卒何卒。 m(_ _)m

 

 Nintendo Switchの機能はすべてPS4(と周辺機器)で楽しめるなんて話もあるみたいだけど、PS4で新しい遊び*1を前面に出したソフトは出ないでしょう。

 ロンチを除いていままで出てないし、PSユーザーも求めていない。サードパーティはつくる理由も義理もない。SONY本体はそういうソフトをつくる暇があるなら、PSVRに注力するだろうし。

 

 これからNintendo Switchはどうなるのか。売れるかどうかは神のみぞ知ることなので、あまり興味がないといえばそうなんだけれど、黒字にはなってもらわないと困る。

 値段はお高いけど、本体販売は逆ザヤになってないみたいなので、WiiUみたいにはならないと思いたい。

  少なくとも一年目はWiiUよりは売れるだろうし、一年目にあれだけのソフトを出してダメであれば、まともなやり方ではもう対抗する手段はないだろう。

 勝った負けたには興味はないけれど、任天堂のゲームを遊び続けたいので、どうにか未来に続く結果が出ればいいなぁと思ったりする。

*1:ここではWiiリモコンや、PS MoveKinectなどの入力装置を新しくした遊びのことを指してます。文脈上、そういう表現を使っただけで、他のものが新しくないという意味ではなく、一般的な表現として使ったわけでもないです。悪しからず。

WiiUは何故失敗したか

 ちょうど1/31(火)にWiiUが生産終了したみたいなので、WiiUの話。

 世間的には完全に負けハードWiiUですが、個人的にはかなり遊び倒したハードでした。

  スーパーマリオ3Dワールドファミコンリミックスピクミン3スマブラスプラトゥーンマリオメーカー幻影異聞録#FEなど。

 そんなヘビーユーザーだった私が考えたWiiUの人気が出なかった理由を書いてみます。

 

1.WiiUが矛盾したハードであった

 WiiUが持っている特徴として、TVがなくてもGamePadのみでゲームが遊べることや、TVとGamePadの2画面で新感覚のゲームが遊べることがあります。

 どちらも使い方によっては魅力的なんですが、この2つは矛盾してるんです。

 GamePadのみで遊ぶと2画面は使えないし、2画面で遊ぶとTVも必要になる。

 特にハード発売から1年以内に発売されたソフトには2画面でかなり面白く遊べるのに、機能を省略して1画面でも遊べるようにしてるソフトがありました。

 そうすると面白さが損なわれしまうんですよね。1画面でいいじゃんってなるし、2画面の能力を完全には発揮できないわけですから。

 ハード後期はかなり改善されて2画面に特化したゲームが割と出ていたんですが、ハードの普及という意味では時すでに遅しでした。

 2画面の面白さはまだまだ追求しきれてないので、あと2,3年あればもっと面白いソフトが出てきてた予感はあるのですが、軌道に乗る前にハードが終わってしまいました。

 

2.多人数向けゲームを推進しようとしていた

  結局のところ、ハードを牽引するのはソロで遊べる大作ソフトだと思うんです。

 誰しもが人を集めて遊べるわけじゃないし、2人ならともかく4人なんて至難の技。家族ですら全部で3人なんて例も多いわけで。

 ただ、ロンチ以降の任天堂は多人数向けゲームを推進しようといた向きがあって、NewスーパーマリオブラザーズUにしても、ニンテンドーランドにしても、CMでは複数人で遊ぶ姿が出てました。

 WiiのキラーソフトになったWii Sportsみたいに1人でも楽しめそうな雰囲気があればよかったんですが、この2作品はどう見てもそれなりに人数がいないと楽しめそうではなかったし、Newスーパーマリオブラザーズはソロだとあんまり楽しくなかった(禁句。

 ソロで遊べるTHE WONDERFUL 101ピクミン3も発売されたんですが、売れることも話題になることもなく。

  最終的にはスプラトゥーンで多少息を吹き返すわけですが、すでにWiiUを畳む準備が始まっていたようにもみえて、こちらも時すでに遅しでした。

 

3.変則的なハードの為、サードパーティのソフトが集まらなかった

 よくWiiUが失敗したのは画質や性能が低かったからだと言われることがありますが、直接的な原因ではないと思います。

 問題はサードパーティのソフトが集まらなかったこと。特に海外のAAAソフトのマルチ展開から外されたこと。

 マルチ展開から外されたのは何故か。性能や画質が低く、簡単にマルチ展開ができなかったのも理由の一つでしょう。

 でも画質が低かろうが性能が低かろうが 、簡単に移植できてある程度ソフトが売れるならサードパーティは集まります。

 ただ、WiiUのような変則的なハードで、GamePadにも対応しないとならないと手間はドン‼︎と増える。売れないのに手間が掛かるなら、ソフトが出ないのは当たり前。

 そしてソフトは集まらず、ハードはさらに売れずの悪循環でWiiU任天堂のソフトだけが発売されるハードになっていくのでした。

 

 他にもあるんじゃないのーと言われれば、無いわけではないんですけどね。

 例えば本体発売から半年に発売された任天堂のパッケージソフトが3本だけだったとか。

 2人で遊ぼうとするとTVで遊ぶ人とGamePadで遊ぶ人に分かれて変則的になることが多いとか。

 GamePadだけじゃなくて、Wiiリモコンも必要なソフトが多数あって面倒くさいとかとか。

 Wiiリモコンも複数用意しないと多人数では遊べないとか。

 

 WiiUは他のハードよりも一年近く早く発売されたものの、初動の動きが悪すぎたのと、Wiiの栄光に囚われていたことで失敗したハードだと思ってます。

 もし発売を他のハードと同じく一年、少なくとも半年遅くしていれば多少展開は変わった可能性があるのかも。

 それでも変則的なハードであることは変わらないので、どこまで行けたかはわかりませんけどね。

 

 WiiUは重要な部品を生産してた工場が倒産したことにより生産終了しましたが、別に生産を引き継いでくれた会社がいても巻き返せない状態でしたし、結果的には良かったのかもしれません。

 ただ、理由はわかってたとしても自分が遊び倒したハードがこんなに早く生産終了になってしまうのはなんともいえず、寂しいです。

 本当はWiiUはこんなに楽しかったという記事を書いてもいいんですが、結末を迎えたあとでは虚しいだけですからね。

 

 3月3日にはNintendo Switch が発売されます。Nintendo Switch はWiiUの失敗を元にしたハードだと思います。

 Nintendo Switch がどこまでいけるかはわかりませんが、その辺は別の記事で書きますので、興味があれば、お読みください。