スーパーマリオオデッセイをクリアしたよ

 ついに出ましたスーパーマリオオデッセイ。あらかじめダウンロードで予約購入し、発売日前日の22時頃からプレイ開始*1。翌日の23時頃にプレイ時間15時間に届かないくらいでクリアしました。

 まさか1日でクリア出来るとは思わなかった。まだまだ遊んではいるんですが*2、とりあえず感想を書こうかと思います。

 簡単にいえば、世間の評価が高いのもわかるし、素晴らしい作品だとは思うんだけど、スーパーマリオ64スーパーマリオ3Dワールドの両方を求めた身からすると、足りなかったかなぁ。

 

以下の感想はゲームの分量(ステージ数やアイテムの数)などについてのネタバレを含みます。読まれる方はご注意ください。

 

 先にいっておくと、単体のゲームとしては十分に面白かったです。多彩な動きやキャプチャーを使用した変身。多彩な国への冒険は素晴らしかったです。

 なんで足りなかったかは、極論すると1日でクリアできたからで終わる話です。それなりの分量とボリュームを求めてた身からすると、やっぱり不満は残ります。

 一つの国に隠されているパワームーンの数は50個以上あり、数だけだと十分に聞こえるんですが、実際に遊ぶと2,3時間で30個とか獲得できる*3ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドのコログの実よりもサクサク獲得できてしまうので、どーにも手応えがない。

 もちろん難解なのもあるにはあるんですが、それは大抵3Dワールドのようなステージクリア型になる箇所がほとんどで、それなら3Dワールドでええやんとか思ってしまう。

 

 この辺の不満が出てくるのは、私がスーパーマリオ64*4をそこそこやり込み、スーパーマリオ3Dワールドをほぼクリアまで遊び尽くしたのが理由だと思う。

 3Dマリオをそれなりにやっていると、パワームーンの隠し場所はなんとなく想像がつく。作り手の癖みたいなものもあるだろうし、初心者を考えると難解にするわけにはいかない部分もあり、ヒントも残されている。

 ただ、そうするとある程度遊び慣れた人はさくさく集められすぎてつまらなくなる。ヒントもあるから、それを元にすればだいたい想像がつく。

 これはもうどちらをとるかみたいな話だから、仕方ない部分もあるんだけど、不満は不満。

 

 自分が不満に思ってるのはやり応えのみなので、数は少なくても、それなりの難易度で遊べるものがそれなりにあれば満足できたと思う*5

 そこから考えると、裏ゼルダならぬ裏マリオが欲しかったなぁ。メインストーリーをクリアしたあとに、各国の裏面に入れるようになって、敵や障害物、ギミックの配置が変わり、パワームーンの数も15個以下で、表より難解な状態で遊ぶことができる感じのやつ。

 クリア後にパワームーンが増える仕組みはあるのだが、何故か難易度は然程変わらず、パワームーンの数が増えるだけになってしまっている。スーパーマリオ3Dワールドとか、最近の3Dマリオには難解な裏面があったのに、何故か今回はそれがない。

 ぶっちゃけ私にとっては、スーパーマリオオデッセイよりスーパーマリオ3Dワールドの方が楽しめました。それはスーパーマリオオデッセイに先んじて多彩なステージを採用したことやステージクリア型の達成感もありますが、やっぱり肝は後半の難易度だと思います。

 

 ついでなんで次回作の話。スーパーマリオ3Dワールドの方が面白かったなら、次はステージクリア型の新作をつくってくれと思ってるかというと、私は次回作も箱庭マリオで行くべきだと思う。 

 なんでかといえば、単純に遊び尽くせなかった箱庭マリオをちゃんと遊び尽くしたいという思いもあるんですが、それよりいま求められているものが箱庭型だから。

 やっぱりオープンワールドもそうだけど、箱庭マリオは触り始めの楽しさが大きい。視界の広さがすごいし、わくわくする。3Dに拒否感がある人が多いのはわかるけど、そこのハードルを超えていれば、これほど入りやすい入り口はないと思う。

 WiiUスーパーマリオブラザーズUをロンチで出して失敗した経験もあるしねぇ。スーパーマリオオデッセイがここまで受け入れられているんだから、このままその先を目指すべきだと思う。

 

 そんな感じかなぁ。この感想は書くかどうか少しだけ迷ったのだけど、遊ぶことを宣言しておいて何も書かないのも違うなぁと思ったので、いろいろ考えながら書いてみた。

 途中にも書きましたが、基本的には面白いです。パワームーンの数が多すぎて大味になっているのと、過去作で慣れて隠し場所を見つけやすくなってるだけで。

 次回作が楽しみと閉めたいところだけど、裏マリオのDLCは本当に配信してくんないかなぁ。来年はキラータイトルが不足するはずだし、スーパールイージブラザーズUみたいに裏マリオを配信すればキラータイトルになり得るはずなんだよなぁ。

 手間だと思いますが、どうか任天堂さん、よろしくお願いいたします。m(_ _)m

 

*1:あらかじめダウンロードで購入すれば任天堂のゲームは発売日前日の22時頃からプレイできることが多い

*2:現在の進行状況はすべてのパワームーンの取得を100%とすると75%くらいの達成率(気付いてない要素がなければ)。真の最終ステージに挑戦できるくらいまではいってます。

*3:攻略サイトは使用せず、ゲーム内ヒントもオウム以外は使ってません。あと、私は3Dマリオにそこそこ慣れているので、そこが基準になってます。

*4:正確にはDS版

*5:真の最終ステージなんかは確かに難易度はかなり高くてクリアできてないんだけど、あれはステージクリア型なので、箱庭で難易度が高いのを遊びたい

72時間ホンネテレビを見たので雑談

 72時間ホンネテレビを観ました。大変おもしろく観て、いまのテレビに足りない部分などもいろいろ感じたんですが、思うところをつらつらと書いてみます。

 

 この番組に関して、ネットでは“テレビがネットに敗北した”みたいな話が多々出てきてそうな予感がするんですが、個人的に感じたことは真逆で、72時間ホンネテレビが成功したことでカウンターカルチャーとしてのネット文化の終わりが確定したのかなぁと思います。

 ネットはそもそもテレビや新聞などの旧来メディアを敵視することで、育ってきた部分があると思うんです。新しいメディアとして、古いメディアに追いつき追い越せとやってきた。旧来メディアが持っているいろんな問題も、新しいメディアであるネットなら解決するだろうみたいな夢がいろいろあった。

 カウンターカルチャーの代表格でわかりやすいのがニコニコでしょう。出来得る限り、有名人を使わず、素人の力で場を盛り上げ、文化を賑わせようとやってきた。あの時代には、まだまだネットがテレビにとって代われるんじゃないかという夢があった。

 ある時期まではその夢を持ち得ていたんですが、ある時からどんどんどんどん、その夢が持ちづらくなり、ネットも旧来メディアの力が強くなってきた。その一つの象徴が有吉さんがtwitterフォロワー数で1位を獲得したことだったり、星野源さんの恋がバズったことであったりした。

 72時間ホンネテレビが大成功したことで、旧来メディア=芸能界が本格的にネットに目を向け始める可能性は高いと思います。その利益を一手に引き受けるのがAbemaTVでしょう。27時間ホンネテレビの中でいろいろCMを見ましたが、若者向けの番組をたくさん用意している。GENERATIONS高校TVを少しだけ観ましたが、往年の学校へ行こう!を思い出させる番組でした。

 そうやって芸能界が本格的にネットに進出して、ガチなテレビレベルのコンテンツを輩出したときに、ネット文化は対抗できるのかといえば、おそらく難しい。Youtuberもどれだけ凝ってるといっても素人レベルだろうし、プロがお金を掛けてやったコンテンツにはたぶん勝てない。

 早ければ東京五輪の頃には芸能界のネット進出が完了して、ネットがテレビと同じ風景になっている可能性もありそう。AmazonPrimeやNetflixだと有料だけど、AbemaTVは無料なので、テレビとがっつり対抗できる勢力になっている。

 ネットがテレビに取って代わることが出来るんじゃないかという夢はある時期まであった。確かにテレビの状況は微妙だが、ネットが勝ったかといえばそれも微妙で、テレビと同じものがネットで展開されるようになっただけというのが、現在の将来像だと思う。

 それにしてもネットにおけるテレビ的な覇権を獲得したのが、テレビ局でも、niconicoでもなく、サイバーエージェントだったいうのは、意外といえば意外だったなぁ。サイバーエージェントはもともと芸能界と相性が良かったし、言われてみれば納得ではあるんだけど。AmazonPrimeやNetflixなどの海外勢に覇権をとられなかったのだけが救いか。まぁ、まだわかんないけどねぇ。

発表会やイベントがいろいろあった9月からの雑談_20171006

 9月はNintendo Directがあったり、SONYの発表会があったり、東京ゲームショウがあったりと、話題の多い月でした。その中で、いろいろ話のネタが貯まってきたので、いろいろ書いてみます。

 

 東京ゲームショウ関連で記事をいくつか読んでたけど、どこかのメディアが今年の東京ゲームショウは久々の大作揃いと書いてるのを見つけた。あの記事を書いた記者はゲームに何の興味もないんだろうなぁ。今年が悪いわけではないけど、去年が凄すぎて比較するまでもないよ。
 国内のPS4市場に関していえば、去年後半から今年前半に掛けてが間違いなくハードの中でも最大級の山場で、ペルソナ5FFXV、トリコ、ニーアオートマタ、ドラクエXIと大作が出揃って、いまはむしろ落ち着いたくらい。今年に出展してた作品で、この辺に太刀打ちできるのってモンハンワールドくらいなのが実情でしょう。
 来年にはKHIIIが出る可能性はあるし、FFVII REMAKEはもうちょっと先だろうけど、PS4は国内で勢いを維持できるのかな。どーなんでしょ。

 

 SONYの発表会でモンハンワールドの発売日が来年1月と発表されました。来年後半くらいかと思ってたら、意外と早かった。

 モンハンワールドはすごく評判がいいみたいだけど、何処まで浸透するんだろうなぁ。もともとモンハンは据置機と相性が悪く、携帯機でヒットを飛ばすものの、据置機ではそこまで売れてない。ただ、PS4で表現力が上がり、オープンワールドになり、いろいろリッチな表現が可能になったのでどう変わるか。

 既存のPS4ユーザーで買う人は多いだろうけど、一般層を巻き込んでいけるのか、海外でどれだけ売れるのかに注目かなぁ。ここを捉えることができればデカい。

 国内では100万本を超えればいうことはないでしょう。それが出来ればFFもDQも超えられる。波に乗れればいけるかもしれないけど、どーなんだろうなぁ。海外もいろいろ話を聞く限りでは、きっかけ次第でありそうな予感もする。

 モンハンはプレイしたことはないけど、新しい客層を切り開こうとする挑戦にはわくわくする。これがヒットしても、任天堂ハードを見捨てないでね〜(前と同じオチ)

 

 SONYの偉い人がPS Vitaの後継機を発売する予定はないとインタビューで答えたとか。それだけ売れてないということだろうし、出ないのはなんとなくわかってたけど、明言するのは意外だった。聞くところによると、現在、PS Vitaを販売しているのは日本とアジア圏だけらしい。
 スマホという強固なライバルがいて、PS4が調子良くて、PS VRという新しい市場が目の前にあるなら、ジリ貧の携帯機市場を切り捨てて、その分をVRに投入するのはわからんでもない話ではある。問題はそれだけの価値がVRにあるかだけどなぁ。

 
 そいや、月末のSONYの発表会で何か発表されるらしいけど、なんだろうね。さすがにPS5は気が早すぎるし、Vitaの後継機もないだろう。となると、ハードではPS VRの新型になるんだけど、前のを新しくしたばかりなのに出すかなぁ。iPhoneみたく、毎年新しいのを出していく可能性もあるけど、どーなんだろ。
 PS VRは現状ではいろいろダメだと思うんで、新型を出すのだとすればいいことだろう。いまはVRの流れがゲームセンターに向いているけれど、どこかで家庭用に向く可能性も高いし、そこでキャッチアップできるようにしておくべき。

 

 Nintendo Switchはいろいろソフトが発表されて、来年以降に関してはかなりの数のソフトが出る状態になってきた感じがある。

 前に予想したことではあるんだけど、来年には国内サードパーティから発売されるソフトは基本的にNintendo SwitchPS4のマルチで発売されるようになるんじゃないかなぁ(但し、海外狙いの大作ソフトを除く)。

 そもそも国内メーカーでPS4の性能を最大限に引き出しているソフトがどんだけあるんだという話だし、Nintendo Switchに移植しやすいのであればやらない手はないんだろうなぁ。特にこれまで任天堂ハードには見向きもしてなかったような中小規模のソフトがマルチを表明しているのはいまの流れの特徴。

 任天堂ファンとしてはソフトが集まってくれるのはありがたい限りです。これで国内市場が少しでも盛り上がればいいけどなぁ。

 

 そいやNintendo Switchが調子がいいことで、PS4の勢いが下がるみたいな記事をみることがあるけど、発売時期や状況が全然違うものを比較しても無意味だよなぁ。

 Nintendo Switchは発売してすぐなんだから、ここで勢いがなければダメなのは明らか。対して、PS4は発売から4年が経っており、ある程度勢いが落ちるのは当たり前。ここまで売れに売れまくってるんだから特に。いろんな条件が違うんだから、比較しても意味ないと思う。

 まぁ、本当にPS4をぶっ倒したというくらいにNintendo Switchが売れてくれるなら、そんなに嬉しいことはないけど、さすがに無理でしょ。勢いが違いすぎるわ。

 

 Xbox one Xは来月発売のようで。なんと発売日が他の国と一緒。

 日本ではどれだけ売れるんかね。twitterでは各種発表があるたびにトレンドに入ってて、それなりに話題になってたようにはみえる。ゲームでスペックの話しかしないような人が買うのならば、それなりに売れそうな気もするけど、どーなんでしょ。

 PS4 ProとXbox one Xでは後者のがスペックが高いらしいんで、スペック重視云々を語る人は買わないと嘘だよなぁ。まぁ、本当にスペックを重視する人は専用機なんて買わずにPCでやるだろーけど。

 

 龍が如く 極2の情報を追いかけてるけど、龍が如く6から何処まで元に戻っているのかがわからん。龍が如く極のバトルでスタイルの変更が出来たはずなのに、極2では出来ないなんてのはあり得ないと思うんだけども。

 あと、キャバクラとか、水商売アイランド2に出る人はまだ発表されてないみたい。誰が出るのかはわからないけど、キャバクラは原作の龍が如く2に出ていた人がそのまま出るなら嬉しいよなぁ。

 松島かえでさんは無理だろうけど、夏目ナナさんと麻美ゆまさんはまだ芸能界で活躍しているみたいだし、出るとなれば買っちゃう人はいるんじゃないだろうか。いつもやってるオーディション企画が今回はまったく動いてないらしいことを考えると、あり得ないことでもないかも。

 

 国内向けに関してはTGSで発表はひと段落なのかな。月末のSONYの発表会で年末と来年前半の海外向けの新作とかが発表されて、任天堂も年末までにもう一回くらいはNintendo Directがありそうかなぁ。Nintendo Switchも来年前半発売のソフトはほぼ告知してない状態だし。

 遊ぶソフトに関しては、月末にマリオオデッセイと12月頭にゼノブレイド2が出るので、年内はそれに集中する予定。来年はPS4のソフトをもうちょっとできればいいなぁと思うけど、気が早すぎるか。

任天堂がVRゲーム市場にまだ参入すべきでない理由を書いてみる

 「任天堂もVRゲームの市場に参入すべきか?」*1という記事を読みました。

 以前から似たような記事はいくつか読んでたんですが、任天堂がVRゲームに参入してもいまのところ旨みはないよなぁと思っていたので、そう考える理由を書いてみます。

 

1.VR HMDが機器としてまだ成熟していない

 いくらVR HMDが昔と比べて性能が向上したといっても、まだまだVRにそこまで興味がない人が買うにはいろいろハードルが高いです。

 VRゲームをし続けると酔ってしまうらしいし、値段も据置機よりも高い。多くの人が気軽に使える状況になるにはまだまだ程遠く、現実的に考えてVRゲームが一般家庭に定着するのは数年は先でしょう。ゲーマーとして考えても、限られた時間しか連続してプレイできないのは物足りなさを感じそうな気がする。

 そもそも任天堂の主要な顧客には小学生以下の子どもも含まれており、彼らが遊ぶことが出来ない*2機器に任天堂がゲームを出すのは現実的ではないです。

 

2.新しい市場はリスクが高い 

 まだまだVRゲームは市場が出来たばかりである為、将来的に大成するかもわからず、失敗した場合に大損する可能性がある………という意味でのリスクではないです。

 そういう意味でのリスクは任天堂は常に持ち合わせて商売をしている会社なので、将来性があり、敵がいなければ、積極的に出ていくでしょう。

 では、何がリスクか。何が起こるかわからないのがリスク。まだ市場もハードも固まっていない段階では何かが起これば顧客の信用を失う結果になるかもしれない。予想外の事態は当たり前ですが、予想外なので。

 VRゲームでいえば、幼児が遊んでしまって目に障害が発生してしまい、裁判で訴えられるかもしれない。別の例でいえば、社会的に受け入れられにくいゲームがヒットし、VRゲームが世間的に悪印象を持たれるものになるかもしれない。

 任天堂自身がそういったゲームを発売しなくても、VRゲームを出しているだけで同じに捉えられるリスクもあります。市場が安定すれば、そういうリスクは減ってくでしょうから、任天堂が参入するのはそれからでも遅くはないはず。

  

3.真っ向勝負の性能で勝負してもおそらく勝てない

 任天堂は機器開発やシステム開発を軸とした会社ではなく、あくまで遊びを軸にした会社になります。それ故に様々な電子機器を開発しているSONYや、世界を席巻しているwindowsを擁するMicrosoftとは技術力で差がある。もちろんVR HMDを専業で開発している他の会社とも。

 技術力が必要とされる世界でそれらの会社と真っ向勝負を仕掛けても任天堂に勝てる見込みはないし、リスクが高い。

 他社のHMDを利用する方法もあるが、現在はいずれも高価で現実的ではない。また、スマホを利用するものは安価だが、質が低くなってしまう。そこから考えると、ハード面でわざわざ参入するメリットは低い。

 

4.任天堂は後から参入しても十分に戦える

 普通の会社であれば、これからヒットしそうな市場には早いとこ参入しておかないと、もしブームになったときに乗り遅れる。早いとこ作品を出しておけば珍しいから買ってくれる人が増える上に、認知度がアップし、長い期間で利益を得ることができる。たくさんのソフトが出てからでは埋もれてしまうし、利益も少なくなるから早く参入すべきだと考えるかもしれない、

 ただ、任天堂の場合はそこまで当てはまらないんですよね。豊富なコンテンツとキャラクターを持ってる上に、ソフト開発力を信頼されてるので、後から参入してもソフトは売れるし、デメリットは少ない。もちろん任天堂も早くから参入した方が利益は多くなるのも事実だろうけど、リスクも多い。

 スマホの例をみても、任天堂に関していえば周回遅れで参入しても話題を振りまき、利益を得ることは十分に可能。だから、無理して新しい市場に参入する必要はない。

 

5.Nintendo Switchがまだ船出したばかり

 言うまでもないことですが、任天堂がVRに参入しないいちばんの理由はこれだと思う。Nintendo Switchが軌道に乗り始めて、これから市場を安定させないといけないのに、他の市場に構っている暇なんてない。

 VRゲームを開発する暇があるなら、Nintendo Switchに一本でも多くのソフトを出すべきだし、他のデバイスにソフトを供給する余力はない。Nintendo Switchで新しいソフトを出すことが急務。

 任天堂もソフトの開発のラインを何本も持っているわけではないだろうし、セカンドパーティを含めて考えてもNintendo Switchスマホにソフトを出すので精一杯なのが正直なところでしょう。

 

 長々と書いてきましたが、任天堂がVRゲームにいますぐ参入することはないでしょうし、参入してもそれほどメリットは薄いのは明らかだと思います。

 

 それでも任天堂がVRゲームに参入すべきという記事が出るのは、VR業界にとって旨みが大きいからではないでしょうか。

 任天堂には多くのコンテンツがあり、新しいゲームを生み出す技術力がある。Wii Sportsで一世を風靡するしたことから考えても、新しい技術との相性もいい。もし任天堂がVRゲームでヒットを出せば、市場が盛り上がって、VRに投資をしている人が儲かる。

 ただ、任天堂任天堂でやりたいことがありますし、いろんな企業が参入しているレッドオーシャンにわざわざ踏み込む義理はない。任天堂がVRゲームに参入すべきといっても、VRゲームを推進したい人たちに旨みがあっても任天堂の旨みは薄い。

 もちろん任天堂もVRゲームの研究はしてると思います。バーチャルボーイを大昔に出したくらいですから、技術は間違いなく蓄積しているでしょう。

 

 VRゲームが成功するのか、失敗するのかはわからないけれど、それなりに成功するようならば、任天堂は遅れて参入するくらいのスタンスでいいんじゃないかなーと個人的には思います。

 DS以降は博打みたいな商売を続けてきて、成功したり失敗したりしてきて、褒められたり貶されたりしたわけだけど、業界にも多かれ少なかれ貢献したはずで、たまには任天堂以外が博打みたいなことをするのもいいんじゃないですかね。

 新しい挑戦は博打とニアイコールで、当たるも八卦当たらぬも八卦ですぞ。頑張れ。

*1:https://vrinside.jp/news/does-nintendo-need-enter-vr-game-market/

*2:小学生以下の子どもがVR HMDで遊ぶことは目の成長に悪影響が発生するリスクがあると言われている。その為、PS VRは12歳未満、Oculus riftは13歳未満使用禁止になっている。

ニンテンドーダイレクトが配信されたので、少しだけ書いてみる_20170914

 本日、早朝、ニンテンドーダイレクトが配信されました。新作等の大きな発表はなく、続報がメイン。

 今回の配信ではゼノブレイド2の発売日発表がいちばん大きい情報だった気がします。絶対に来年の春頃にズレ込むと思っていたのだけど、年末に出ることが確定したのに吃驚しました。内容も悪くなさそうで、いまから遊ぶのが楽しみ。

 スーパーマリオオデッセイはE3の続きみたいな感じでしたね。新しいマップが発表されたくらいか。マップの紹介で、一つのマップにあるスターが50以上あるらしいと知って、嬉しいやら恐ろしいやら。期待通りの作品であれば、ゼルダに匹敵する作品であることは間違いないので、期待して待ちます。

 他にはオクトパストラベラーも続報が。この作品はブレイブリーデフォルトのチームが作った新作で、3DSで出た2作品はいずれも悪くなかったので、この作品もプレイすると思います。発売は2018年とかいってたけど、どうなるのかな。

 サードパーティに関しては、他のハードで発売された作品の移植が依然多いですが、現在のタイミングではNintendo Switch発売前から仕込んでないと完全新作は発売できないことを考えると、サードパーティNintendo Switchを気にかけてくれてるだけ悪くないと考えるべきでしょう。

 

 今回のニンテンドーダイレクトでは新作の発表に期待してたんですが、まったくなかったですねぇ。年末まではFE無双、マリオオデッセイ、ゼノブレイド2と大作続きで問題ないという形なんでしょう。

 ただ、年明け以降はまったくソフトの発売予定がない。任天堂から出ると発表されてるのはカービィ新作(2017年春発売予定)と、ヨッシー新作(発売日未定)だけ。あとは、マリオ+ラビッツ キングダムバトルが1月に出るくらいか*1

 出ると思ってたパーティソフトも出なかったしなぁ。Nintendo Switchは複数人で遊ぶやすいことが売りになりそうなのに、複数人で遊べるソフトが意外とないんだよね。

 さすがに年末か、年初のニンテンドーダイレクトでは、来年前半に発売されるソフトが発表されるとは思うけど、WiiU末期に仕込んでNintendo Switchに移行したソフトはおそらく尽きた状態で、何処まで戦えるのかなぁ。

 ゼルダやマリオレベルのソフトを連発するのは無理とはいえ、据置機の目玉ソフトはスマブラ以外出し尽くした感じなので、2番手3番手のソフトを出すか、携帯機の目玉ソフトを出すかになるんだろうなぁ。ポケモンがあるから大丈夫と思えども、それもいつ出るかわかんねーし。

 Nintendo Switch に関していえば、来年が勝負の年になりそうですねぇ。

*1:開発はUbisoft。意外と面白そうなんで、買うかもしれない。

龍が如くスタジオ新作発表会の感想を書いてみる

 先月、龍が如くの新作発表会が行われました。もっと早く書こうと思ってたんだが、全作レビューが間に合ったので、気が抜けてたら遅くなってしまった。

 

 発表されたのは3作品。龍が如く 極2、龍が如くONLINE、北斗が如く。

 龍が如く 極2は原作が好きだったので楽しみ。主要キャストは変わっていないみたいだけど、俳優さんがやっていたキャラクターに関しては、ビジュアルも含めて前面変更に。前作のままでもよかったと思うんだけど、声が変わるなら、ビジュアルも変更という判断なのかな。龍が如く極2はたぶんプレイする。追加要素も含めて楽しみ。

 

 龍が如くONLINEはこういう方向で来るとは思わなかったから吃驚した。普通のソシャゲっぽくするのか、アクション要素とかをどう表現するのかは気になる。中身は全然発表されてないので、今後に期待か。

 新主人公の春日一番は、前主人公である桐生一馬の欠点を補って、尚且つ魅力を追加したようなキャラだなと思った。桐生一馬の万能性を削って、そこに若々しさや荒々しさを追加した感じ。

 コンシューマの新作もこのキャラでいくらしいんだけど、タイトルは龍が如く7になるんだろうか。それとも新・龍が如くになるのかどっちなんだろ。引き続き神室町を舞台にするらしいし、面白い作品になるといいなぁ。世界観は引き継ぎそうな予感はするけど、これまでのキャラは残るのかな。どーなんだろう。

 

 北斗が如くは新しい可能性を広げた感じがある。主人公が1人とか、街を舞台にしたオープンワールドとか、縛りはいろいろあるけれど、龍が如くと他の作品のコラボが続くなら、楽しみが増えた。無双みたいにいろいろ出ればいいなぁ。

 

 期待していたコンシューマの新しいナンバリングは出なかったけど、龍が如くスタジオの新しい体制は見えた感じがする。

 これから数年は龍が如くONLINEを維持しつつ、旧龍が如くのリメイクを出し、他作品とのコラボを行い、ナンバリングの新作もつくるみたいになるのかなぁ。おそらくここからONLINEは別枠として毎年1~2作品発売されるとか、そんな感じなのだろう。

 やっぱりナンバリングの新作が楽しみ。ONLINEと北斗が如くはどうしても手が出ないし。極2をプレイしながら、来年以降の展開を待つとします。

スプラトゥーン2と、WiiU関連のサービス終了に関する雑談_20170906

 スプラトゥーン2はちびちびやってます。前作は割と遊んだので、今作はちょこちょこと。システムは前作で完成されてるので、今作は新作というよりアップデートみたいな趣。それでも悪くなった訳ではなく、十分に遊び倒せるものになってると思います。

 その中で大きな違いといえばサーモンランなんですが、まったく遊び方が違うモードが付いたのは大きい。前はナワバリバトル(ガチマッチ含む)とヒーローモードしかなくて、ヒーローモードをクリアするとナワバリバトルしかなかったんだけど、今作では息抜きにサーモンランが出来るようになったのは大きいと思う。

 他にもいろいろ改良点がたくさんあるけど、任天堂としてはこの時期に発売するのが大事だったんだろうなぁ*1。間に合わせたのは偉い。

 本来はちゃんとした記事で書くべきなんだろうけど、それだけの分量が稼げそうにないのと、アップデートで変化するゲームなので、現在の感想をここに書いておきます。

 

 初代スプラトゥーンが発売されたWiiUで実装されてたMiiverseなどのサービスと、イカリングが終了になるみたいですね。

 終了はあるとは思ってたけど、もう少しあとにやると思ってたんで吃驚した。いくらWiiUが生産終了になってるとはいえ、引き際が早すぎないかと思う。Miiverseスプラトゥーン以外では有効に機能してなかったのはわかるけど、初代スプラトゥーンのコミュニティの為にももう少し残そうよ。イカリングも巻き添えなのも意味不明だし。

 Nintendo Switchへの移行を進めたいのかもだけど、調子がいいんだから、そこまで早急に進める必要はないと思うんだけどね。

 あと、スプラトゥーン関連で心配なのは、Miiverseが終了することでデフォルトの画像が表示される事になること。スプラトゥーンでステージにMiiverseの投稿画像を表示させる機能があったけど、発売直後のナワバリバトルで表示されていたものがデフォルト*2だとすれば、とんでもなくセンスが悪いんだよね。2chのAAみたいなのもあったはず。

 私の勘違いの可能性もあるけれど*3、あの画像が本当に表示されるなら、任天堂が交渉してMiiverseの素敵なイラストを何枚か表示されるようにするとか、任天堂の人が新しくイラストを描き下ろすとかのアップデートを行うべきだと思う。センスが悪すぎた記憶しかないし、害悪だろう。

 

追記(11/8):Miiverseが本日閉鎖された為、スプラトゥーンをプレイして確認しましたが、上記の心配は杞憂でした。大変失礼いたしました。m(_ _)m

*1:おそらくNintendo Switch発売前に任天堂が描いたシナリオでは、スプラトゥーン2発売前には日本ではそこまで売れておらず、スプラトゥーン2発売で爆発的なヒットみたいなシナリオだったんだと予想

*2:ここではMiiverseの投稿が全くない状態で表示される設定になっているイラストの意味合い

*3:DL版を買ってすぐに何戦かやったときに、同じ画像が表示され続けていたのでデフォルトだろうと判断している。ただ、DL版でいち早く投稿した人やフラゲで投稿した人の画像が表示されていただけで、本当はデフォルトでは何も表示されない可能性もある。その辺は判断がつかない。