笑あがきを観たので、感想を書いてみる

 NHKで深夜に放送されている笑あがきという番組をみました。過去に2度放送された笑けずり*1の実質的な続編で、明らかに年一の特番でしか放送出来なかった笑けずりをレギュラー化しやすいように仕立てなおした番組。

 

 笑あがきでは、2組の先輩芸人が2組ずつの若手芸人の師匠となって課題を出し、指導することで成長させて、最終的にはお互い1組の若手芸人を選出する。そして、最終的にはお互いに選んだ芸人を戦わせ、勝者を決める。

 今回の師匠はパンクブーブー品川祐。先週と今週分で、若手芸人の指導から選出までが終わり、来週に最終決戦があって、勝者を決めることになる。

 

 個々の芸人のネタ*2への感想は控えるけど、面白かったのが2組の先輩芸人の指導方法の違い。

 パンクブーブーが課題として出したのは「ボケ数が20個以上ある漫才をつくれ」と「ラスト30秒で盛り上がる漫才をつくれ」の2つ。対して品川さんが出したのは「つっこみのキラーフレーズを生かした漫才をつくれ」と「ボケを生かした漫才をつくれ」の2つ。

 これって、たぶんパンクブーブーさんの場合は、どういう漫才にも対応できる筋力をつくるように指導していて、品川さんは確実に相手を打ちのめすことができる武器をつくれといってるんだよね。

 別の言い方をするのであれば、パンクブーブーM-1で優勝する為の指導をしていて、品川さんはM-1でブレイクする為の指導をしている気がする。おそらくM-1で活躍するには、その両方が必要なんだろうけど、好対照に出ている。

 どちらの芸人も師匠が指導したように育っていき、当たり前なんだけど、逆側の師匠が指導したことが足りてなかったりするのも対照的で面白かった。品川さん側の芸人のネタ振りの時間が長過ぎだとか思っちゃったりね。

 

 ただまぁ、放送回数が最終決戦を含めて3回なのは不満。最終決戦を視聴者投票でやるらしいけれど、どれだけ視聴者が集まるんだと思うし、せめて4回にして欲しかった。

 あと、どうしても番組で各芸人を扱う時間が偏ったのは残念。品川さん側は明らかにぷらんくしょんが扱われる時間の方が長かった気がする。女の子トリオだし、華があるのはわかるんだけど、偏り過ぎではないかなぁ。パンクブーブー側はストレッチーズのが長かった気がする。

 

 最終回にどっちが勝つかはわからんねぇ。ネタ時間中コンスタントに面白いのはパンクブーブー側だろうけど、パンチ力があるのは品川さん側だから、そこの勝負になるんだろうなぁ。

 レギュラー化してほしいけど、どうだろうなぁ。おそらくオーソドックスなのは今回やったから、芸人ごとにどういう指導をするのかは観たいよね。オーディションとか無しで、先輩芸人が同じ事務所の期待の若手を鍛えるとかでも面白そう。

 

 最終回もたぶん感想を書きますが、この下に書き足す形になるのか、別に記事を書くのか不明です。書き足す場合は、この記事ごと来週の日付に変更します。悪しからず。

 

追記(11/18(土)):最終決戦の感想を書きました→http://tekitougame222.hatenablog.com/entry/2017/11/18/235948

*1:数組の若手芸人が合宿所に集まり、先輩芸人の出す課題をこなして、勝ち上がっていく番組。一昨年(漫才)と去年(コント)の2回放送された。

*2:公式サイトで完全版が観れる http://www4.nhk.or.jp/waraagaki/