FANAL FANTASY 別れの物語展に行ってきたよ

 FINAL FANTASY 別れの物語展に行ってきました。いやはや現在のFFの悪い部分を濃縮しているような展示で恐れいった。

 

 大人が2500円*1とかなり割高なのだが、その分スマホを利用した特殊な展示方法を採用している。ARなんとかシステムらしくて、新しいものを見せたい気概はわかる。

 ただ、それがまったく上手く機能していない。最初の映像はまだ有効に使えてると思ったが*2、それ以降はダメダメ。システムが混線して、慎重にやらないとまともに使用できない状態になっている。

 混線してダメになってるのは現地ですぐに気付くものだとは思うのだが、どーにもならんかったのか。テストをちゃんとやれば気付きそうなものだし、あれだと普通の音声ガイドの方が数倍使いやすくて、楽しめる。

 蛇足を切れなくて失敗するってのは、FFXVとまんま同じだよなぁ。

 

 あと、これはFF関連の展示とか、特集でありがちなのだが、特定の作品のみが贔屓されて、他の作品の扱いが雑になっている。

 FFVIIFFXFFXVの扱いがいいのはわかるのだが、FFVIまでの扱いが悪すぎる。狭い部屋にひとまとめでシステムが混線して、鑑賞しにくいのなんの。

 それでいてFFVII以降は広い部屋に十分にスペースをとって、映像をでっかく流すとか。差がありすぎなんじゃないの。

 あれだけのスペースを無駄に使うのなら、もっと内容を濃密にできたはずだし、システム的な問題というならFFVIまでを狭い部屋に押し込めた説明がつかない。

 

 そもそも展示に新しいものがほとんどなくて、作中の映像を流して、言葉をレイアウトし、音声解説を付けただけのものばかり。

 FFVII以降は大きく展示されていると書いたけど、作品紹介の際に常に使われているムービーばかりで目新しさは無い。むしろ作中の場面をピックアップしたFFVIまでのが新しさを感じる。

 ワンピース展も、ドラクエ展も、ジャンプ展も行ったけど、もっと観に行く価値のある展示をしてたよ。他の1.5倍の観覧料をとってこれかい。

 

 FFVIIFFXFFXVに関しては特別な展示が行われてるので、それらの作品が好きな人で、割高でもいいなら観に行く価値があるかも。

 特にFFXの展示は狭い部屋を上手く使っていて、今回の展示でピカイチといっていいほど素晴らしい展示でした。

 逆にそれら以外の作品が好きな人はわざわざ観に行く必要性は無いと思います。

 わざわざ行くなら2ヶ月待ってジャンプ展に行きましょう。そちらのが展示が数倍上手くて、間違いなく面白い。断言します。値段もリーズナブルだし。

 

 次に同様の展覧会をするなら、せめて会期を2回にわけて、FFVIIまでとそれ以降とか、FFIXまでとそれ以降とかにして欲しい。

 作品数が多いので、一作品に割ける分量が限られるのはわかるので、それならその分、楽しませる工夫をして欲しい。

 この展示に関わったスクエニのスタッフはジャンプ展を5回以上観に行って、どういうのがあるべき展示なのかを勉強してください。あちらのが作品数は多いのに、明らかに1作品1作品を大事に展示してるから。

 いやまぁ、FFはもうダメだなぁと図らずも再確認させられた展示でした。展覧会でまでこんな思いをするとは思わなかった。残念至極。

*1:他の展示がだいたい1800円くらいなんで、1.5倍くらいの値段。これより高いのって大塚国際美術館くらいしか記憶にない。

*2:あの展示にしたところで何のセットもないただの白い四角い部屋で映像を流されたところで没入感も何もない。飛空挺の演出をやりたいなら簡易的な手摺りを置くだけでもかなり変わるはずなのに残念だった。