PS5について考えてみた

 PS5がもうすぐ発表されるのではという記事が流れてきました*1。本当かどうかはわからないですが、現状でPS5が出るならどんなハードが出るだろう、ゲーム市場の勢力図はどうなるだろうとぼんやりと考えたので書いてみます*2

 尚、性能や数字に関してはわからないので触れてません。発売時期は2019年〜2020年頃と仮定して考えてます。

 

 PS5がどんなハードになるのかを考えてみる前に、まずはPS5を開発中であろう現在のPS4を取り巻く現状と、次世代機についてSONYが考えているであろう思惑を整理してみる。

  1. ユーザーが求める性能が向上し、遠からずPS4以上の性能を持つハードが必要になる
  2. PS4は現在、ゲーム市場を席巻しており、後継機でも勢いを持続したい
  3. 後継機を出すにあたってはPS VRも合わせて展開できるような体制をつくりたい

 現在のPS4を取り巻く環境はこれ以上ないくらいに良好といっていい。ライバルであるMicrosoftXbox oneは序盤の失敗から勢いがつかず、任天堂WiiUはなんか知らないあいだに居なくなっていた。

 懸念事項といえば、PS VRの普及までにまだまだ時間が掛かりそうなくらいで、PS4の世代が続く限りにおいては不安はないというのが正直なところ。

 それでも世代交代は訪れるので、次の準備をしなければならない。

 

 結論から書くと、SONYはPS5でも勢いが持続する可能性は高いと思う。PS4でやったことをそのまま発展させた後継機を出せば、同じくらいの勢い普及する可能性が高い*3

 もちろんMicrosoftの動き次第では現状の勢いをすべてMicrosoftに奪われる可能性もなくはないが、逆にいえば不安なのはMicrosoftの出方くらいなのも事実。任天堂Nintendo Switchで完全に違う方面にいったし、第4のゲームハードメーカーが出てくることも考えづらい。

 数年前であれば、スマホ市場の隆盛により据置機市場はなくなるなんて話も国内ではあったが、複雑な操作が出来ないスマホタブレットはゲームハードの敵とはなり得ない。革新的なスマホ(タブレット)ゲームの出現によりビデオゲーム市場が衰える可能性はなくはないが、相対的にみたビデオゲーム市場におけるPS5の立ち位置は盤石だろう。

 つまり、PS5は変なことをしなければ安泰だと思う。変なことをしなければ。

 

 次世代を開発するに当たって、これをやれば必ず勝てる法則はないが、これをやればほぼ間違いなく負ける法則はある。SONYがもしその誘惑に負けたならば失敗する可能性がある。

 PS5でいえば、高性能にする為に採算度外視でリッチなハードをつくると間違いなく失敗するだろう。PS4 Proのような既存ハードの上位機種ならありかもしれないが、標準機でそれを求めると値段が高くなり、確実に失敗する。

 ただ、PS5がこの道を辿る可能性は低い。開発者はその誘惑に取り憑かれることもあるだろうが、SONYPS3で1度その路線を目指して失敗している。

 加えて、価格度外視で性能重視のユーザーは専用機ではなく、パソコンでゲームをする為、PS5が発売されても購入するとは考えづらい。性能だけを重視して開発を行ったとしても、市場は見込めないのは明らかであるので、PS5は落ち着くところに落ち着く可能性が高い。

 

 また、PS VRを普及させたいが為に、PS5とPS VRのセットを標準として、PS5単体では販売しないようにするとやはり失敗するだろう。

 ただ、こちらもSONYが選択する可能性は低い。何故ならXbox oneKinect搭載を標準にしたことでPS4に遅れをとった前例がある。同じ轍を踏むとは考えづらい。

 PS VRは発展途上であり、PS本体よりも短いスパンで新機種が販売される可能性が高い。まだまだ気軽に使うにはハードルが高く、遠からず古くなる製品をごり押しするなら、まずはPS5を地道に売る選択をとるのではないか。

 ただ、セット売りオンリーはなくても、PS5とPS VRの連携を向上させる為にPS5側の何かを変化させて顰蹙を買うのはあるかもしれない。いまのコントローラはPS VRと相性がよくないと判断して、大幅に新しく変えてしまうと、顰蹙を買ってしまう可能性はあるかも。

 ちなみに値段の問題も考えたが、本当にセット売りだけで発売するなら、PS VRの値段を半額以下に抑えた廉価版を付属させる形にして、全体の値段もそれなりの値段に抑えるんじゃないかと思います。

 

 Nintendo Switchにほぼ触れていないが、Nintendo SwitchはPS5と市場が違うので、比較することにあまり意味はないと思ってる。

 そもそもNintendo SwitchとPS5はコンセプトがまったく違う為、求めるユーザーが重なるとも思えない。性能も一世代分違うので、PS5が押し出すようなAAAタイトルがNintendo Switchで出ることはあり得ない。

 もちろんNintendo SwitchPS4の市場を荒らすほどサードパーティを取り込めば別だが、しばらくはそんなことはなさそうだし、どちらにしてもAAAタイトルは引き込めないでしょう。

 PS5がNintendo Switchに影響されて持ち運びできるハードを出すなんてのも考えはしたけれど、そうすると性能か価格にリスクを抱える結果になるわけで、さすがにその選択はしないと思う。

 

 そんなところかな。最初に書いたように、現状のままで突き進めば、Microsoftが余程すごい新製品を出してこない限りはPS5の地位は盤石だと思う。

 ただ、これくらい圧倒的に勝った企業って、その次の一手で地位を盤石にする為に変なことをして囲い込みとかを目指しがちなんで、そこで顰蹙を買うと足元を掬われる可能性も残る。

 いまは昔と違って、パソコンゲーム市場とビデオゲーム市場が一体となってるんで、そんな変なことは出来ないとも思うんだけどねぇ。SONYにしろ、任天堂にしろ、調子に乗って足元が見えなくなると何をするのかがわからない。

 どちらにしろ発表されるのは早くて来年、遅くて再来年というところでしょう。SONYが変なハードを出してこないことを祈りつつも、面白い新しいことをやってくれることに期待しながら待ちたいと思います。

*1:流れてきたので書き始めたのだけど、翌日には否定する記事が出てました。 https://gigazine.net/news/20180410-playstation-5-spec-leak/https://gigazine.net/news/20180411-playstation5-still-a-ways-off/

*2:SONYの次世代機の名称がPS5になると決まったわけではないですが、便宜的にPS5の名称を使用しています。

*3:世界的に観ると新興国の成長に伴いゲーム市場は広がっているので、同じ勢いで売れれば実台数は昔よりも売れる結果になる。