オクトパストラベラーをクリアー。発売からおよそ1ヶ月半経ちましたが、ようやくクリア出来ました。いま確認して、そんなに経ってたのかとびっくりした。
スーパーファミコン時代のドット絵を現代に復活させて、当時のスクウェアのRPGの風味を全開に出した作品。いろいろ不満点もなくはないけど、あのビジュアルにビビビッとくる人であれば、間違いなく楽しめる作品だと思います。
インディーゲームをあまりプレイしない人間なので、かなり久々にドット絵のRPGをプレイしたけれど、あそこまでいいとは思わなかった。まさしく省略の美学、デフォルメの素晴らしさ。
もちろん現実と見紛うような美麗な3DCGの素晴らしさもわかるんだけど、足りない部分を各人の想像で補うドット絵の素晴らしさを再認識した。
でもやっぱりドット絵にしたからいいかという話ではなくて、ちゃんとシステム周りやキャラクターも洗練されてて、その上でドット絵RPGの魅力を十分に引き出している。あの時代のRPGが好きな人なら絶対にプレイすべき作品。
ただ、欠点がないかといえばそんなことはなくて、8人のキャラクターがそれぞれの物語を紡ぐ形式を採用したことで問題も発生している。
自由度の高いシステムを採用したお陰で、そこから外れる部分に関しては説明がまったくなかったりする。例えば、道中にある洞窟の意味合いとか、サブで使えるジョブの取得の仕方であるとか。自由度が高いといえば聞こえがいいけど、まったく案内がないのは不親切かと。
物語も8人の物語を描いた都合上、個々の物語が短いものになってしまったり、裏ボス関連の話が雑に語られたのは残念だった。
ただ、この辺は開発で限られたリソースの中で、何を優先するかで選ばれたものではあるのだろう。次回作では、もっとずっしりと読ませる物語を楽しんでみたい。
オクトパストラベラーに関しては、開発チームに全幅の信頼を置いていたものの、ここまで楽しませる作品を遊べるとは思わなかった。ドット絵の魅力を新しい形で再現したことに関しては拍手を送りたい。
ぶっちゃけE3でこの作品をろくに扱わず、早々に売り切れて売り時を逃したスクエニは反省して欲しい。PS4のAAA作品が重要なのもわかるけど、ちゃんと魅力のある作品を前面に出していくことの方が重要だと思う。
スクエニは反省して、責任を持ってオクトパストラベラーの開発チームに十分な予算を与えてサポートしてあげてください。
いやぁ、本当、ここまで堪能した作品も久しぶり。
クリアまでに1ヶ月半掛かったと冒頭に書いたけど、途中でやり直したり、終わりたくなくて裏ボス前のレベル上げをちびちびやったりも含まれるので、本当ならもっと早くクリア出来たけど、クリアしたくなかったからここまで伸びてしまった。
久しぶりの感情を体感できたのは素直に嬉しかった。また次回作も出ると信じて、楽しみに待っております。