Xbox series Xの発売日と値段が発表されたよ

 Xbox series XとXbox series Sの発売日と値段が発表されました*1

 発売日は11月10日に世界同時発売。事前の公約通り、日本も最速で発売される国に入ることが出来ました。

 予想よりもかなり早いなー。11月後半かと思ってた。2ヶ月前の発表なんですね。

 

 そして値段はXbox series Xが499ドル‼︎ 日本国内の値段は49,980円‼︎

 マジか‼︎ こういう場合、日本は為替とか諸々の関連で米国とかより高くなるのが通例なのに、米国と同じくらいの値段どころか、日本の方が安いくらい。

 ちなみにXbox series Sは32,980円。Nintendo Switchと同じくらいの値段。安い。

 

 値段だけで言うとPS5はもちろんNintendo Switchも倒しに来ている。

 Xbox series Sが32,980円で発表されたことで、安価なゲームハードが何でもいいから欲しい人への選択肢がNintendo SwitchXbox series Sの2択になった。

 高性能な次世代機が欲しいゲーマーはPS5やXbox series X、任天堂が好きな人はNintendo Switchに流れるだろうけど、Xbox series Sを手にとるようなそんなにこだわりがないけどゲームハードが欲しい人は現代なら一定数いるはず。

 

 代表的なのが子ども世代。子どもに人気のFortniteやMinecraftをやれれば性能は問わない人はそれなりにいるはずだし、何より彼らは親を説得しなければならない。親を説得する際に32,980円の安価は鍵になるし、購入のハードルはぐっと下がる。

 Xbox series SはXboxシリーズで発売されている洋ゲーも遊べるはずだし、任天堂のマリオとかに興味がなく洋ゲーに興味がある子どもなら、Nintendo Switch ではなくXbox series Sを手にとってもおかしくはない。

 今年の年末以降のNintendo Switchの販売台数にそれなりの影響が出そう。これまで安価な最新ハードだからNintendo Switchを選んでいた層がある程度離れていく可能性が高い。

 

 ただ、年末以降のNintendo Switchの販売台数が減ったからといって、そのままXbox series Sの影響とは言えないのが難しいところ。Nintendo Switchも今年でハード3年目。来年はそろそろ折り返し地点だし、何もなくても販売台数は減っていくはず。

 何より3年前に発売しているNintendo Switchはすでに持っている人がそれなりの数いるわけで。すでに1台持っている人が2台目を欲する例は稀だから、年末以降の最新ハードであるXbox series Sとは潜在的な需要の数が異なる。

 立場は逆とは言えNintendo Switchが発売されたときの状況に似ている。ハードの立ち位置が違うから、性能がどうこうとか、ソフトがどうこうで単純比較は出来ない。Nintendo Switchの売上は下がるだろうけど、Xbox series Sの影響は未知数だと思う。 

 

 PS5の値段が発表されていないので、PS5とXbox series Xの勢力争いがどうなるかは読めない。

 ただ、Xbox series Xが49,980円と発表されたことで、PS5もそれに近い値段で発売せざるを得ない状況になったのは間違いない。

 Xbox onePS4に大きく水をあけられるようになった原因はいろいろあるだろうけど、発売時点の値段が1万円近く違ったのは大きかったはず*2

 そこから考えるとPS5を59,980円以上の値段にすればXbox series Xが優勢の状況が出来てしまう可能性が高いし、必然的に高くても誤差範囲の値段で出さざるを得ない。

 また、Microsoftが廉価版のXbox series Sを出したことで、洋ゲーの遊べる最新ハードは欲しいけど性能にこだわりのない層はXbox series Sに流れていく*3。影響はそこまで大きくはないかもだけど、無い訳ではない。

 Xbox series X自体の安さから見ても、Xbox series Sが出たことから見ても、Microsoftが明確に値段の戦いを仕掛けてきたことは間違いない訳で、PS5がそれを受けられるかで次世代機の情勢は決まってくるような気はする。

 

 MicrosoftXbox series Sを出したことで、前世代までとは状況が変わり、真っ向勝負の争いではなくなってきた。

  PS5の値段はまだ発表されていないけれど、前世代の覇者だからといって楽な戦いではなくなったのは事実で、下手をすれば足元を掬われそう。

 しかし、次世代機でここまでMicrosoftが状況をかき回すとは思わなかった。前世代までとは完全に状況が違うし、どーなるかわからない。

 来年以降のゲームハードの勢力図がどうなっているかは、Microsoftが出してきた戦略がどう機能したかで決まるといっても過言ではないのではないだろうか。

 日本のメーカーの作品は国内ではXboxシリーズに供給されない例が多数あることから、日本語しか読むことが出来ない人間としてはPS5しかほぼ選択肢が無い。

 なので日本メーカーの作品を好んでやる身からすると、Microsoftの戦略はあんまり関係なかったりもするんですが、こういう新しい方向を切り拓いていく動きを見ると、単純におもしろいなーと思ってしまいます。

 次はPS5の詳細待ちですかね。どーなるんだろう。楽しみ。

*1:https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1276177.html

*2:いちおう書いておくと値段増は当時Xbox oneに標準搭載していたKinectの影響が大きい

*3:すでに書いた子ども世代の他にも、新興国でもハードが発売されるならより安価なハードが求められる可能性があるんじゃないかと思っている。