Ghost of Tsushimaの第一部をクリアしましたー。
素晴らしい作品なのだけど、第一部終了直後で2度の挫折。いちばんの理由は間違ってDLCルートに進んで心を折られたことなのだけど、それ以前に第一部でモチベーションが無くなってたので、その理由も含めて感想を書いてみます。
尚、私は歴史に詳しくないので間違っている部分もあるかもしれませんが大目に見ていただけると幸いです。
あと第一部しかやってないので、問題点が第二部第三部で解消されている箇所もあるかもしれません。ご了承ください。
世界観は最高。古来の日本の文化をこれでもかと取り入れ、島の各所で日本の四季を表現する。
日本人が表現したい日本の風景を表現し尽くしているし、このレベルの作品を海外の会社に出されると、日本人としては打つ手がないと言っていい。
この作品を知らずに観たほとんどの人が日本人の作品だと確信を持つだろうし、それくらい日本を表現している。 この作品を海外のの人が作ったなんて信じられない。よくぞ調べた。
これだけの作品を出されると、国内のゲーム会社はめちゃくちゃ困っているだろう。日本の中世を舞台にしたオープンワールドを作ろうにもこれ以上を作るのは難しい。
およそ10年はこういうオープンワールドを作れなくなってしまったのは間違いないだろう。そういう意味では割と罪深い作品でもある。
戦闘も面白い。主人公は誉ある侍でありつつ、島を救う為に卑怯な方法にも手を染めていく。
敵のアジトに侍よろしく真正面から斬り込むのもいいし、自分の身を守る為に遠くから弓矢で殲滅していくことも出来る。
アジトを見つけるたびに、さて今度はどうやって攻略していこうか。北からか南からか、刀で正面から弓矢で敵を減らすか、玄関から真っ直ぐいくか屋根からひっそりと降りていくか。
いろんな戦い方ありつつも、きっちりと歯ごたえがあるから戦闘では一気に緊張感に包まれる。気を抜けば一気にやられるバランスのとりかたも見事。
世界観を活かしながら死にゲー*1とすら言われる難易度を作り上げたのは素晴らしい。
最高な世界観や戦闘と比較して、キャラクターと物語は残念だった。
まずもって敵キャラの行動原理がわからない。オープニングからして相手の名乗りを無視して不意を討って殺害する無礼千万な行いをやった後に、俺たちはお前たちを学習してきたとか意味不明すぎる。
あんな相手への敬意もクソもない行いをしたら、仲間になる訳がない。逆上させて恐怖で縛り付けたいのかと思えば、どうやらそうでもないらしい。
メインキャラクターが生意気な女性と生意気な爺さんと生意気な婆さんしかいないしなぁ。素直に助けてくれと言えるキャラはおらんのか。
まだ弟を助けたい女性と、家族を殺された婆さんには同情するけど、若い女性を弟子にして逃げられた爺さんの為には戦いにくいよ。
まだ古き良きコマンド選択式 RPGなら仲間がいれば楽になるから頑張るけど、こういうアクションはいくら仲間を増やしても戦うのは基本1人だからモチベーションは高くならない。
世界観はちゃんとしてるんだけど、どーにも細かいところでなんかズレてる部分が多くて、どうにも乗れなかった。
この作品で武士の志として扱われている誉も微妙によくわからん。おそらく仁義に近いものを言いたいんだろうけど、ふわっとしすぎて終始もやもやしてた。
この作品の開発者は文献などで日本の文化については調べたんだけど、精神性みたいなものは理解しきれなかったんじゃないかなぁと思わざるを得ない。
そんな感じだから島の探索は面白いんだけど、メインやサブのストーリーには腰が重くなってしまって。第一部が終わった直後に止めるのが続いてしまった。
これは第二部の舞台が弥生時代みたいな世界観で魅力が薄れてしまったのもある。ストーリーマシマシで、世界観の魅力が薄まればモチベーションは落ちる。
もしこの作品がゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドみたいにストーリーは極限まで薄くなってて、敵のアジトを自由に攻略できるシステムであればもっと楽しめた気がする。
人に薦められるかといえば難しいなぁ。薦められないのではなく、いいところと悪いところが極端だから難しい。
この作品を真に楽しめるかは、ストーリーとキャラクターを受け入れられるか、もしくは完全に無視できるかに掛かっている。
ちなみに私は無理だったので、第一部で挫折しました。ただ世界観と戦闘は抜群に面白かったので満足です。
*1:検索してたら第二検索ワードで出てきた。エルデンリングとか程ではないんだろうけど、確かに簡単では無い。