DQXIをわざわざNintendo Switchで発売する理由を考えてみる

 ついにドラクエ11の発売日が発表されました。予想よりもちょっと遅かったですが、延期の可能性を考えたとしても、今年中に遊べる可能性は高いでしょう。

 ドラクエ11が発売されるのはPS43DS、そしてNintendo Switch。ただ、PS43DSは発売日が決まっていますが、Nintendo Switchは未定。

 Nintendo Switch版の詳細は発表されていませんが、おそらくPS4準拠のものになるんでしょう。時期をずらしたマルチ扱い。

 ただ、すでに普及しているPS4で出しておきながら、遅れてNintendo Switchで発売しても、そんなに売上は見込めないし手間が掛かるだけ。

 では何故わざわざNintendo Switchでも発売するのかを考えてみます。

 

 まず前提として、世界中でブランドが確立しているファイナルファンタジーと違い、ドラゴンクエストは世界的には知名度はない。

 国外で売れた本数もDQVIIIとDQIXが100万本程度*1。ちなみにファイナルファンタジーVIIは600万本と国内の倍近くを海外で売り上げてる。ドラクエの海外での知名度は国内と比較して、かなり低い。

 ドラクエはいちばん普及しているハードで出すとしているから、国内でその法則に則れば3DSで出すはずなのだが、わざわざPS4でも出す選択肢をとったことから海外市場を意識しているのは明らか。

 そこから考えると、Nintendo Switchも海外市場を意識した展開と考えるのが自然。そこ辺りからNintendo Switch版が出ることになった理由を考えてみる。

 

Nintendo Switchの方が注目されやすい

 PS4は全世界で5000万台も出荷され、まさしく世界中に普及しているハードになっている。PS4に出せば世界中の人に遊んでもらえる可能性は高い。

 ただ、PS4は売れているのでライバルがすごく多い。すでに全世界に知名度がある洋ゲーがたくさん発売されるから、ここで発売しても埋もれてしまう可能性が高い。

 それと比べるとNintendo Switchは悲しいかな、ソフトがあまり発売されない。任天堂のソフトは定期的に発売されるが、サードパーティPS4ですでに発売されている作品が遅れて発売されるくらいで、マルチを含めたサードパーティの新作はほぼない状況。

 そんな中で完全新作のドラクエXIが出れば、とりあえずNintendo Switchユーザーからは注目されることは間違いない。ソフトが無いからやってみようとなる人も出てくる可能性が高い。ゼルダの評判がいいし、次のソフトを求める需要に合致する可能性はある。

 ハードが普及しているPS4と、ライバルが少なく需要がありそうなNintendo Switch。真逆の環境ですが、二兎を追えばどちらかを捕まえることができるかもしれない。

 そんなことを考えると、国内は発売日がズレたけれど、海外はPS4版とNintendo Switch版が同時発売なんて可能性も十分にありそう。

 

任天堂ハードでドラクエファンが育ってるから

 ドラクエは過去のシリーズのリメイク版を海外でもDSと3DSで販売しています。DQIVからDQVIはDS、DQVIIとDQVIIIは3DS。もっといえばDQIXはオリジナル版がDSで出ています。

 販売は任天堂だったり、スクエニだったりするようですが、ここ数年で継続してソフトを出していることで、任天堂ハードにはドラクエユーザーがそれなりにいる状況になっている。

 具体的な数字は見つからなかったのですが、継続してソフトを出し続けているということはおそらくそれなりには売れているのでしょう(希望的観測含む)。

 それならばすでに過去のシリーズをプレイしている人たちは任天堂ハードでソフトを買う可能性が高い。3DS版が売れるのもありがたいが、将来的な展開を考えればPS4版の方向性も浸透させたい。

 と考えると、多少の手間が掛かっても将来に向けての種蒔きの意味合いでNintendo Switchでの発売に踏み切った可能性はあるのかなと思います。

 

Nintendo Switch版はすべてに対応したスペシャルバージョンだから

  最後は夢いっぱいな予想を。

  いくら海外市場を狙ってるといっても、わざわざマルチで開発したものを国内で時期遅れで発売して売上を落とす理由はないわけです。どうせ発売するなら3ハードすべてで同時発売した方が、みんなハッピー。

 それでもNintendo Switch版を遅らせてでも発売しようとするのは、それなりの理由があるに違いありません。

 その理由は何なのか。Nintendo Switch版ではPS4の大迫力のグラフィックから、3DSの3Dモード、2Dモードのすべてを切り替えて楽しむことができるのだー。

 はい、ないですねー*2。あったら嬉しいけど。

 

 と、いろいろ考えてはみましたが、真相はわかりません。

 おそらく理由は一つではないだろうし、自分が予想もつかないものも含めたいろんな要素が絡み合ってNintendo Switchでも発売することになったんでしょう。

 

 販売数の予想とかはよくわからんのですが、どーなんでしょうね。どっかの専門誌の偉い人は500万本売れるとかぶち上げたらしいですが、どーなりますやら。

 PS4版はいっても100万本を超えたあたりまで*33DSは300万本は行きそうな気がするけど、どうなんだろ。Nintendo Switch版は無視していいでしょう。いつ出るかもわからんし。

 そう考えると、海外含みならともかく、国内だけなら500万本は難しいんじゃないかなぁ。

 

 自分はとりあえず3DS版を購入するとは思いますが、予約はまだしてません。

 PS4版のリアルなグラフィックもいいんだけど、3DS版のレトロな魅力には勝てない。リアル方面はNintendo Switch版が発売されたら考えます。

*1:それでも国内の他のシリーズの販売数と比較すれば売れている方ではあるようです

*2:PS4向けに開発しているのだからそれなりの容量が必要なはずだし、PS43DSでは開発チームが違うらしいので、統合は容易じゃないのは当たり前。何より先に両方を買った人が損した気持ちになるわけで、Nintendo Switch版が今年や来年の早い時期に出るのならあり得ないでしょう

*3:FFXVがそれくらいらしいので。ブランドとしてはFFよりDQのが強くても、実質的にPS4専売のFFXVと、より普及している3DSのマルチであるDQXIでは状況が違いすぎるし、健闘してもそれくらいじゃないかな