2024年のゲーム業界展望記事を書いてみる

 毎年大晦日にやってる業界展望記事を今年も書いてみます。いつもはがっつり書いていますが、今年は私事多忙の為に余裕がないので簡単にと思ったのだけど、書き始めたらかなり長くなったので大晦日とは別記事に。

 大晦日の投稿は別にやる予定なんですが、そちらでは今年遊んだゲームの感想などを書くつもりです。そちらも読んでいただけると幸い。

 いつも通り、素人が思いつきで書いてることなんで、当たるも八卦当たらぬも八卦でよろしくお願いします。

 

 

 PS5とXbox series S/Xは発売から3年経過し、すでにハードは中盤。中盤だが、両機種専売のヒット作品が出ているかと言われれば、ほぼ出ていない。

 現在発売される多くの作品も前世代機とのマルチが多く、現行世代機であるPS5とXbox series S/X専売のヒット作品はほぼ無い。というか、専売作品がほぼ無い。

 国内ではFF16が41万本を売り上げてるので当てはまるかなってくらい。海外ではスパイダーマンやStarfieldが当てはまるのかもしれない。

 では完全な世代交代いつ起こるかといえば、国内は再来年以降だろう。2025年にはモンスターハンターの新作が発売され、国内でPS5の普及率が一気に高まる可能性が高い。

 すでに発売から5年経っていることもあり、海外ではPS4向けは売れなくなるだろうし、SONYも出したくないとなるだろうから自然とPS5とXbox series S/X専売のみになっていくのではないだろうか。

 

 PS5は海外ではともかく、国内ではお世辞にも上手くいっているとは言い難い。

 どうしてこれだけPS5が上手くいっていないかといえば、単純にハードの普及に失敗したのが最大の原因だろう。PS5も売れてはいるんだけど、多くは転売され海外にいっているらしく、国内のソフト販売に繋がっていない。

 その状況でハードの値上げが続いており、ただでさえお財布に厳しい世相ではゲーマーではない一般層が手軽にPS5を買おうなんてことが出来ない状況になってしまった。

 おそらく発売当初は欧米重視で、今年あたりから日本で本格的に売り出す戦略だったのだろうが、円安で完全に逆効果になっている。

 FF16の販売本数がFF15の半分ほどに落ち着いたことで、もともとPS5向けを予定していた国内ソフトメーカーの作品が任天堂の次世代機向けに切り替えられる事例も出てきてそう。

 そもそも本体発売の年数からいえばFF15とFF16は同じくらいの時期なのに、販売本数が半分程度になっているので。危機感を抱かれるのは仕方ない。

 DL版やサブスク、DLCなど、見えない売上があるにしてもパッケージ版が前世代機の半分程度しか売れていない現状ではソフトメーカーがPS5で戦うのはかなり厳しいと言わざるを得ないのではないだろうか。

 これからモンハンやDQでどれだけ巻き返せるかだけど、逆にいえばモンハンやDQですら100万本を達成できないとなると国内のPS5とXbox series S/Xはますます厳しい状況が積み重なっていきそう。

 DQはともかく、さすがにモンハンは100万本を超えるとは思うけど、世の中のお財布事情とも絡む話なので何とも言えない。

 

 

 任天堂はハード末期で、来年末から再来年春までの間に次世代機が発売されるはず。次世代機はまだ発表されてはいないけれど、今年から来年のリメイクラッシュから考えれば発売は間違いないと思われる。

 果たして任天堂の次世代機は成功するのか。順当にNintendo Switchの次世代機を出せば大丈夫な気がするけど、果たして出せるのか。Wiiで成功してWiiUで大失敗した二の舞になりはしないか。

 また円安が続いている状況の中でハードの値段はいくらになるのか。PS5がかなり厳しい状況であることを考えると、任天堂も難しい選択を迫られるだろう。

 前世代機の遺産を使えないことから考えても*1任天堂の次世代機がNintendo Switchよりも厳しい戦いを強いられるのは間違いない。

 そんな状況で任天堂の次世代機がどれだけ成功するのか。懸念点はたくさんあるけれど、順当にやればそれなりに成功するんじゃないかなぁ。

 少なくとも大きな失敗さえしなければ、国内ではこれまで以上に寡占状態になり、国内ソフトメーカーも海外重視の一部の作品を除き、任天堂の次世代機に作品を供給する状況になりそうな気がする。

 問題は海外でどれだけ戦えるかだけども、こればかりは序盤のソフトラインナップ次第だろう。ゼルダがいない中で、どんな戦いが出来るのか。任天堂の手腕が問われる。

 

 

 念の為に書いておくと、基本的にこの記事は日本国内での状況がどうなるかを書いているので、海外は別です。

  海外はどーなのかというと、さすがに国内ほどはこうなるんじゃないかとは書けないですが、先日PS5販売台数が5000万台を突破したとのニュースがあったので、PS5は上手くいっているのではないでしょうか。

 PS4の販売台数と比較しても*2、2021年はコロナ禍で苦戦しているものの、それ以降は順調に台数を伸ばしているように見えます。国内は危ないですが、全世界規模でいけばPS5は順調にいっているので安泰ではありそうです。

 任天堂の次世代機はほぼほぼ国内と同じなので省略。日本と違って円安の影響がないのと、日本ほどは売れてないのを加味してどうなるか。

 

 

 ハードの次のデカい展開は任天堂の次世代機だと思います。その前にPS5、Xboxの高性能機が出てくるかもしれない。

 来年の記事は任天堂の話が多くなりそう。PS5のソフトが国内でも売れているといいけど、どうなりますか。上では触れなかったけど、フロムソフトウェアの新作がPS5で国内初の100万本突破も地味にありそう。

 任天堂SONYも国内で盛り上がって欲しいので、地道に頑張って欲しい。もちろんMicrosoftも。任天堂以外が頑張らないと任天堂が失敗したときに国内のソフトメーカーが致命的なダメージを受けかねないんでなぁ。

 来年がどうなるかはわかりませんが、良い未来が来ることを信じて遊んでいきたいと思います。

 

 

 

*1:Nintendo SwitchではWiiUのソフトの移植をたくさん出すことでソフトラインナップを充実させていた。Nintendo SwitchWiiUのソフトが売れなかったからその手が使えたけれど、次世代機では前世代機であるNintendo Switchのソフトをみんながすでに手に入れて遊んでいる為に同じ手を使うことができない。

*2:https://sonyinteractive.com/jp/our-company/business-data-sales/