ハードやソフトが売れない話から始まり、なんかゲームにまつわるいろんなことについてつらつらと考えてみた

 よくは知らないのだけど、twitterで某任天堂ゲームのファンアカウント*1がマリオやゼルダに比べてFF16が全然売れていないといったらしく、FF16は面白いのに‼︎ と怒る投稿がいくつか流れてきてた。

  元の投稿を見ていないので元投稿について何かを言うことは出来ないのだけど、何かを持ち上げた上で、何かを嘲笑したりするのは止めような。これは元投稿の人だけではなく、それを批判する人も同じく。

 

 で、その怒った投稿を見つつ、私もPS5やFF16が売れていないと書いてるから、似たような批判に思われているのかなーとか思ってしまった。

 いちおう書いておくと、シリーズの過去作品とは比較しているが、まったく別の作品と比較してFF16が売れていないと言ったことは無いはず。FF16を購入していないので、面白くないとも言っていないはず。*2

 販売本数の勝ち負けを言い始めたら、ほぼ全部のソフトがGTA Vに負けています。2億本売ったと言われているんだから、GTA Vに比べればカスみたいなもんです。*3

 

 FF16が売れていない話をするのは、昔のFFが好きだった身からすると現在のFFは賛否両論で寂しい、もっとみんなが面白いと言ってたFFに戻って欲しいからではあるのだけど、余計なお世話だよなぁ。

 売れないとシリーズが終わっちゃうよとか思ってたけど、FF11FF14で儲かっているからFFシリーズが終わるとは考えにくい。その2つが人気である限りは余程人気が凋落しない限りは続いていくことでしょう。

 だから余計な心配なのよね。もちろん国内で売れないから海外向けにFFを作るようになって、国内でどんどん話題にならなくなっていく可能性はある。

 FF16がパッケージ版で40万本の販売本数で、前作よりもかなり販売本数が落ち込んでて、PS5も値上げしたからユーザーが大きく増えるとも考えにくいとなると、国内ではある程度厳しいのは確かではある。

 とはいえ、スクエニがFFを止めるかとなるとそんなことはなくて、まだまだ新作を出していくでしょう。別に心配する必要は何も無い。

 

 ちなみに先の比較の話で、販売本数の集計にパッケージ版だけ出すのはおかしい、現在はダウンロードの時代なのだからダウンロード版の集計も出せと言っている人がいたけど、それはハードメーカーに言おうな。

 ハードメーカーがダウンロード数を出さないから、外部からでも集計できるパッケージ本数で集計するしかないんや。

 まぁ、パッケージ版の販売本数で2倍3倍以上の差がついている作品が、ダウンロード版を含めれば逆転するとは考えづらいけどなぁ。

 

 話を戻して、別に国内で売れなくても問題ないよねってのはPS5もそうで。

 これは何度も書いているけれど、PS5が値上げしたー、売れないよーってのはあくまで国内の話で、海外では普通に売れている。PS4と同じくらい売れている。

 そもそも昨今の値上げは円安要因が大きいので、海外にはあんまり関係ない。過去ハードだと2、3年で値下げするけど、今回はなかったのでその意味での影響はあるかもだけど、日本に比べれば軽微ではある。

 ただ国内のPS5の販売台数が落ちると、ソフトメーカーが日本向けにソフトを出しても採算がとれないから海外を主軸にするか、任天堂ハードで出さざるを得なくなる。

 PS5だけでなく、XboxやSTEAMを含めれば商売が成り立つなら問題ないだろうけれど、入り口にしやすいPS5の販売台数が縮小した状態で他が伸びるとも考えにくい。

 ソフトメーカーが海外を主軸にすると、遊ぶソフトがないからますます国内でPS5が売れなくなる負のループが生まれかねない。

 AAAソフトだとすでに海外が主軸になってるから問題ないだろうけど、中小のIPだとどんどん国内向けにPS5を主軸とした商売はしにくくなってきそう。

 

 それでも任天堂ハードが元気であれば問題ないのだけど、任天堂は割とやらかす。

 Nintendo Switchは超成功したのでよかったけれど、仮に次世代機で任天堂が大失敗したとしたら。PS5が売れない状態で、任天堂が大失敗したら冗談じゃなく日本のゲーム市場は終わる。

 終わるは極端な言い方かもしれないけれど、一般人はコンシューマゲームを遊ばなくなり、ゲームの売上が下がる。中小のIPやソフトメーカーに大きな影響が出る。

 その次のハードで任天堂が復活すれば任天堂は問題ないだろうけど、中小のIPやソフトメーカーへの影響は計り知れない。*4

 だからこそ出来ればPS5は国内できっちり市場を確保して欲しい。国内で市場を確保する為に人気ソフトをたくさん出して欲しいし、手を出しやすい価格まで値下げをして欲しい。

 

 ただこれも、任天堂が元気であるなら問題ない。次世代機はNintendo Switchの後継機らしいので、海外はともかく、日本でそれなりに売れるのは間違いないでしょう。

 とすれば誰も困っていないのか。任天堂とファンは任天堂が元気ならOK、SONYはPS5が海外で売れているからOK、ソフトメーカーは適宜任天堂ハードやPS5に展開すればOK。

 いや困っている人はいる。国内のPS5のユーザーは困っている。せっかく面白いソフトがあるのに、国内で面白さを共有できない、性能が低い任天堂ハードが人気があるのはおかしい。

 この辺りはSONYファンのジレンマではあるのだろう。なまじ世界では売れていて、間違いなく面白いはずなのに、国内では面白さを共有できない。何故だ。

 こればかりは最早しゃーない。他を批判しても仕方ない。ファンが頑張って、作品のファンを地道に増やしていくしかない。

 PS5に面白いソフトはあるし、これからたくさん出るから伸び代はあるはず。SONYファンが頑張って、ファンを増やす方向に動くしかない。

 

 ちなみに任天堂ファンも3DSWiiUの時代はそんな感じでした。

 WiiUは国内でも海外でも売れず、任天堂は終わりだと言われ、嘲笑されながら大好きなソフトを他のハードで出すべきだ、据置機は終わりなのだからソシャゲをやれと言われたこともありました。

 国内でスプラトゥーンがそれなりの人気作品になったことで、それほど言われなくなった記憶がありますが、それでもNintendo Switchが出るまで逆風も逆風でした。

 そこから考えれば、SONYは安泰、PSも安泰、ソフトもいちおう安泰なSONYファンは幸せだなと思ったりはします。

 だからといって何の慰めにもなりはしないだろうけど、自分が楽しいソフトで遊べているならそれがいちばんだし、いまはネットで全世界の人と遊ぶことも出来るし、楽しめれば勝ちということでいいんじゃないでしょうか。

 間違っても相手を嘲笑したり、貶めることを言ってはいけない。誰かが言っても、同じ穴の狢まで墜ちてはいけない。楽しんだ人が勝ち。それでいい。

 

 ここまで書いて何を言いたかったんだっけと思ったりもしましたが、自分の問題意識としてはこんな感じです。

 間違えて欲しくないのは、いくらPS5が売れていない、FFが売れていないと書いたとしても、別に任天堂ゼルダもマリオも安泰だとは思ってないです。

 マリオはいろいろ展開しているし、キャラ的に強いので安泰に近いでしょうけど、ゼルダはマジで何作品か連続でコケるとヤバいと思います。

 5年以上の間隔を空けて新作をリリースし続けるということは、1本失敗すればリベンジが出来ないままにダメなIPであるとの認識を植え付けられる世代が出てくるということです。

 だからゼルダくらいに間隔を空けて出していると1回のミスが致命的になる。大成功はしなくてもいいけど、少なくとも成功はしないといけないし、ファンを逃してはいけない。

 任天堂が安泰ではないというのは既に書いた通り、任天堂は新しいギミックを積極的に取り入れる会社なのでWiiUみたいな失敗はいずれまた来ると思った方がいい。

 これから往年の任天堂の開発者がどんどん辞めていくし、必然的に世代交代が行われる。そのときにどうなるかは誰にもわからない。

 

 最後に任天堂も安心できないと脅しを書いたところで終わります。

 別に何処の業界も一寸先は闇だし、みんなが幸せになる道はない。ただ、自分だけの幸せを見つけることは出来るし、趣味の世界では自分だけの幸せを見つけていければ、それでいいのではないでしょうか。

 それでも自分はPS5は多くの人に遊んで欲しいし、FFもみんなが楽しめるブランドに戻って欲しいので、いろいろ書いていきますけどね。

 もちろん任天堂も凋落すれば、上に書いたような脅しを遠慮なく書いていきます。任天堂だから甘く書くことはない。ダメなことはダメと書いていく。

 最初の批判がどう捉えられるかとの話から遠くにたどり着いた気がしますが、なんとなく自分の立ち位置や捉え方を整理できた気がしました。これからも何処にも忖度をすることなく更新していきます。

 

*1:ちなみにマリオやゼルダのファンアカウントでは無いよ。

*2:もし言ってたらごめんなさい。

*3:Minecraftはもっと売れているけれど、あれはバージョン違いの扱いとか、いろいろ微妙なので他の作品とは比較しにくい。

*4:いままではSONY任天堂セガの三頭体制だったり、据置機と携帯機の2軸体制だったので、何処かがコケたとしても他で支えることが出来たが、現在はSONY任天堂の据置機しかない。