PS5とXbox series X、Xbox series Sの全容が発表されたので、次世代機でゲーム機の勢力図がどうなるのか予想を軽く書いていきます。
先に書いておくと自分が調べてわかった内容だけを前提に書いているので間違っている部分があるかも知れません。ご了承ください。
どれだけ売れるかは出荷台数をどれだけ用意しているかとか、ゲームがどれだけ快適に遊べるかに左右されますが、どちらも十分な状況が揃っていることを前提にしています。
基本的には日本国内でどーなのかではなく、世界規模でどーなるのかの予想を書いています。国内も書いてはいますが、状況は異なります。
適当に予想して書くのが楽しいので、いつも通り当たるも八卦当たらぬも八卦の精神で書いてみます。
発売から1年のスタートダッシュはPS5が優勢だと思う。
発売直後に新型ゲーム機を買うのはゲーマーが中心のはず。たくさんのソフトを、少しでも早く遊びたい人が多いだろうからPS5 デジタルエディションを買う人が多いのではないか。
PS5 通常版はデジタルエディションにユーザーをとられて、販売数が落ちると思う。
ソフトの入れ替えが不要になることもそうだが、1万円の価格差は大きい。Ultra HD BDもあるけれど、その為に通常版を買うゲーマーがどれだけいるかは疑問符。
通常盤とデジタルエディションを合わせた全体の販売台数としてはPS4時代より落ちるのではないか。
PS5専用のゲームもあるとはいえ、ほとんどのゲームはPS4でも遊べるので、急いでPS5を買う必要はない。流行り物が欲しい人とゲーマー以外はそこまで早く手を出そうとしないんじゃないだろうか。
ただ、Xboxには販売台数で勝てる。PS5のデザインは確かに悪いけど、逆にいえば付け入る隙はそのくらいで、前世代でPS4を所持していた人はそのままPS5に流れそう。
Xbox series XはPS5 デジタルエディションに客をとられる。デザイン面でXbox series Xに惹かれる人は多そうだけど、1万円の価格差はやはりデカい。
Xbox oneがKinectをつけてPS4より1万円高くなってしまったことでPS4に負ける要因になった事例があるから、PS5 デジタルエディションに客が集まり、不利になりそう。
現行機でも最新のゲームをしばらく遊べるみたいだし、Xboxで発売されるソフトはもれなくパソコンでも遊べるから、じわ売れするかはともかく一気にバカ売れすることはないでしょう。
そもそもMicrosoftはXboxじゃなくパソコンで儲けることも十分に可能だと考えると、焦って販売台数を伸ばす戦略に行かないのではないかと思ったりもする。
まとめると来年の半ばくらいではPS5 デジタルエディション、Xbox series X、PS5 通常版、Xbox series Sの順で人気が出ていそう*1。
発売直後に廉価版をわざわざ買う人がそんなにいるとも思えないんで、発売から半年から1年くらいはPS5とXbox series Xは売り切れだけど、Xbox series Sだけは手に入れやすいみたいな状況が出来そう。
発表されている次世代機の中で動きがいちばん読めないのがXbox series S。
安いから性能にこだわらない層の需要を満たしてそれなりに売れる可能性もあるし、中途半端な値段だからあまり手を出されない可能性もある。
前に子どもを持つ親御さんに売れるかもと書いたけれど、調べたらディスクレスらしいので親御さんは避けるかもしれない。子どもを持つ親御さんは管理のしやすさから、ディスクあり版を望むイメージがある。
PS5 デジタルエディションの値段が出る前は、圧倒的に安いから売れるんじゃないかと思ったけど、PS5のデジタルエディションが間に入ったからあんまりお手頃感がなくなった。
1万円多く払えば手に入るのであれば、PS5 デジタルエディションに流れる人はそれなりにいるんじゃないだろうか。
ただ、Xbox Game Passの存在も含めて考えると次世代機でいちばん安価でゲームを楽しめるのはXbox series SとXbox Game Passの組み合わせなのは間違いない。
Xbox Game PassでMicrosoftとEAのゲームが月850円で遊び放題。Microsoftのゲームなら新作でも発売日から遊べるのは強い。
海外でXbox Game Passがどれだけ認知度を得ているかは不明だけど、MicrosoftかEAにお気に入りのソフトがあるならXbox series SとXbox Game Passの組み合わせは選択肢としては悪くないし、Xbox Game Pass目的でXboxを買う人はいそう。
先の話にはなるけれど、中期的な視点でXbox series Sの値段がどう動くかは注目ポイントだと思う。2,3年も経てばXbox series Xの値段も落ち着いてきて、どんどんXbox series Sの値段に近づいてくるはず。
そうなったときに、Xbox series Sは役割を終えて終売するのか、それとも更なる値下げをしてもっと安い値段で売られるのか。
Xbox series Sの値段が下がって、Nintendo Switch Liteくらいになると状況は変わってきそう。据置機の最安値になるから、ライトユーザーが手を出しやすくなってくる。
そうなると任天堂の次世代機が影響を受けるだろう。
Nintendo Switchの次がいつ出るのかはわからないけど、おそらく3、4年後だろう。その時のXbox series Sの値段が2万円とかだと、任天堂の次世代機よりも安くなり、性能もそこまで変わらない可能性が高い。
任天堂の看板と次世代機の売り文句があるとはいえ、かなり安い値段で当時の現世代機のゲームが遊べる格安ハードがあると、安さは売りにしにくくなる。
Xbox series Sの存在は意外と任天堂にも影響を与えるのではないだろうか。
いまはほとんどのサードパーティの作品がマルチで発売されているので、ソフト面ではあまり差は生まれない。AAAタイトルであればあるほど、PSとXboxとパソコンにマルチ展開されるのが通例である。
ファーストパーティの作品や時限独占のサードパーティの作品もあるけれど、勝負を決定的に分けるほどの決定的な差はないのではないか。
MicrosoftがBethesda Softworksを傘下に入れたのは強力な手札だとは思うけど、パソコンでも遊べる訳だし、形勢を逆転させるほどの効果はない気がする。SONY側も然り。
影響が皆無とは言わないが、ソフトの発売状況がハードの趨勢に決定的な影響を与えることは無さそう。
まとめると次世代機はPS5が優勢。PS5 デジタルエディションが主力で売れて、DL販売が中心の時代になる。
Xboxも前世代よりもいい状況が生まれるものの、PS5を超えるところまでは至らず。Xbox series Sの値段の安さから、途上国などで需要が生まれるなんて動きもあるかもしれない。
つまり勢力図としては、そこまで大きな変化はないのではないか。PS5に逆転されるほどの付け入る隙は見つからないし、Xboxに逆転を確信させるような要素がある訳でもない。
どちらのゲーム機が優勢になるかは性能と価格とデザインとサービスなどで決まる。Xboxが優勢な部分はもちろんあるけど、PS4で生み出した資産があることは重要だし、多くのユーザーはそのまま継続してPS5を使い続けるのではないだろうか。
日本に限った話で言えば、次世代機の選択肢は実質的にPS5しかない。
国内のソフトメーカーは国内でPSにしか展開しない例が数多く、海外ではXboxで発売されている作品も日本に限ってはPSでしか発売されないなんて例も数多くある。
そうなっている理由は至極単純で、日本でXbox oneは累計11万台とあまりにも売れてないから。月間でも年間でもなく、5年間の累計販売台数がこれだけ。Nintendo Switchの調子のいいときならば平時でも1週間で超えてしまう数字。
次世代機で状況が変わる可能性はゼロではないけれど、Microsoftがそこまで日本市場をとりに来るとも思えないので、状況は次世代機でも大きく変わらないと思う*2。
いろいろ書いてはきたけれど、商売に黒字赤字はあっても勝ち負けは本来はないので、こういうことを書くこと自体が無粋。
将来に繋がる商売が出来ていれば勝ちだし、将来の見通しが立たない状態が生まれていれば負けだろう。
任天堂の山内社長が娯楽の世界は一強皆弱と仰ってたけど、これだけソフトメーカーがPSとXboxのマルチで出すことが常態化していると、どちらかが市場を独占することはない。
どちらを買うかは好みの問題になってくるので余程の下手を打たなければ致命的に負けることは無いと思う*3。
それでもゲーム好きとしては、コンシューマゲームの未来がどうなるかは興味がある訳で、野次馬として記事を書いてみました。
次世代機がどうなるかはわかりませんが、ゲーム業界にとって明るい未来が出来ればいいなぁ。