State of Playを観たよ。
個々のタイトルは語れるほどわからないので省略するけど、PS5独占が意外と多かったのが意外だった。少なくとも世界的には来年にもPS5独占で商売が成り立つ状況になっていると認識されているっぽい。
SONYの資料*1でいうと、2年目の年度末の時点でPS4が累計2240万台だったのが、PS5では累計1930万台しか販売出来ていない。3年目がどうなってるのかはわからないけど、2年目よりも差が開いている可能性はある。
鉄拳なんかは長期の運営を念頭に入れているだろうから意味合いがちょっと異なる*2けれど、他のゲームは売り切りの作品でもすでにPS5専売でいけるんだなぁ。
果たして2023年に巻き返せるから大丈夫との目算なのか、それとも現状の販売台数でも採算がとれる計算なのか。
現在の目測で採算がとれないとなれば発売時期を後ろ倒しにするだろうから、来年で大丈夫との目算なんだろうなぁ。
そういう作品に対してtwitterでPS5独占とか大丈夫なのかと言われていたけれど、別に世界的にはダメと言われるほどに売れていない訳じゃないだろうし、ちゃんと宣伝をやって人気を得られるなら大丈夫じゃないかな。
日本については供給がそれなりにあるのに、おそらく海外転売で国内のユーザーに行き渡っていないので状況がかなり特殊。台数は供給されているので、海外転売がなければそれなりに行き渡っていたのは間違いない。
片や国内ではバイオハザード RE:4がPS4でも発売なんて発表もあった。2023年3月23日発売の作品らしいが、国内市場をある程度重視する作品だとそうならざるを得ないよなぁ。
少なくとも現状において日本市場でPS5独占でも大丈夫との売上があった作品はないし、PS4版も売れ続けている。
この発表にtwitterでは喜ぶ声が多くあって、少数ながらPS4対応を嘆くPS5所有者の声があったんだけども、なんでそういうことを言うんだろうなぁ。
PS5を無事に手に入れた幸せな状況にいるのだから、誰かが不幸になることを望まなくてもいいと思うのだけども。
PS4対応で性能劣化が云々というけども、元々PS5向けに開発がされているし、今更PS4対応の為にPS5版の品質を落とすなんて馬鹿なことはしないだろう。
言うまでもないけど、性能云々の話でいうと、勝者は高いお金を払ってゲーミングPCを買っている人たちで、コンシューマにこだわっている時点で等しく負け組なんだけどね。
PS5の販売台数を調べる流れで知ったのだけど、SONYは2019年にtoioというハイテク知育玩具みたいなのを出してるんだなぁ。初めて知った。
軽く調べただけだけど、出来ることというか、表現したいことは任天堂の「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」と似てる。*3
もっとちゃんといえば「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」とNintendo Labを混ぜ合わせて、自由度を上げたのがtoioであるように見える。
toioとナビつき!を比べてみると、専用機である分だけtoioの方が上なんだろうなぁ。もっと注目を集めていれば売れた可能性もありそうだけど、軽く調べた限りではそんなに知られなかったっぽい。
任天堂だとファンもナビつき!みたいな変なソフトを出してもある程度食いつくけれど、SONYファンはあんまり食い付かなさそうだしなぁ。それよりもすごい映像が観たいとか、そっちにしか興味なさそう。
にしても、サイトを見る限り、本当に可能性がありそうなのに売れなかったのはもったいない。とはいえ安い玩具ではないからヒットは難しいんだろうなぁ。
当然のように後方互換があるもんだと思っていたので、吃驚した。据置機で考えると後方互換が無いことはよくあるし、おかしなことでは無いのだけども、それで果たして勝機があるのだろうか。
VRブームはすでに過ぎ去って、ソフトメーカーの参戦見込めず、SONY本体にハードを一社で支えるほどの体力はないにも関わらず、後方互換を無くして果たしてソフトが揃うのか。
ソフトを安定的に供給できる見込みがあるのであれば問題ないけれど、見込みがないのであれば始まる前から大失敗が確定しているような状況だと思う。
勝機があるとすれば、パッドに対応してなかった故にPS VRで遊べなかったソフトが、PS VR2では遊べるようになるくらいか。
新たにPS VR2に対応するソフトがどれだけあるのかはわからんが、そういうソフトがたくさんあるなら勝機はありそう。
SONYの過去の失敗でいえばPS Vitaがある*5けども、PS VR2の状況はPS Vitaと同じか、もしくはよりかなり悪い気がする*6。SONYはPS Vitaの失敗から何も学んでいないのか。
メタバースのブームが来ているから云々、後方互換を切ることで高い性能が云々と仰る方もいそうだけど、PS VR2を支えるほどのメタバースはまだ無いし、いくら高い性能のハードでもソフトがなければ宝の持ち腐れになる。
PS VR3に向けての過渡期的なハードなのかなと思わないけど、それにしたって現在の状況では次世代機の製作を許されない程の大失敗になるような光景しか見えない。
これで私の見る目がなくて大成功ならいいのだけど、ここまで成功の芽が見えないのもものすごい。しかもPS5がなければ遊べないから、より購入者は減ってしまう。
実は海外ではVRは大人気で、PS VR2も勝算があるとかなら大丈夫だろうけれど、海外でも日本と同じくらいの熱しかないなら、かなり厳しそうだよなぁ。後方互換が無いなら、Meta Quest2を買うなんて人も出てくるだろうし。
あんまりネガティブなことを言うのはよくないかもしれないが、さすがにこれは勝機が無さすぎると思って書いてしまった。
何度も書いているけれど、ゲーム市場はソフト一本で状況が変わるので、予想が外れる可能性はある。ただ逆にいえば、そういう状況を一変させる化け物ソフトが出ない限りはPS VR2の将来は厳しそうだなぁとは思った。
ここしばらくSONYの話題が続いていたけれど、書きたいことは大体書いた気がするのでさすがに書くことは少なくなると思います。
次は任天堂の次世代機かな。いつ出るかはわからないけれど、書きたいことがまとまったら何処かで書くかもしれません。ご期待ください。
*1:https://www.sie.com/jp/corporate/data.html
*2:現在の格闘ゲームは何年も継続してDLCでキャラ追加を行うことで場を盛り上げつつ、収益確保を行なっている。何年も運営を続けることを考えると、PS4を含めることで後方互換対応が必要になり、尚且つ対応を止める際の批判のリスクも伴うことが想像できる。またPS5専売で初期にユーザーが集まらなくても作品の評判さえ良ければ取り戻せるので、結果、PS5専売になるのは理解できる。
*3:いちおう書いておくと、「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」が出たのはtoioが出た後です。
*4:https://news.denfaminicogamer.jp/news/220919c
*5:PS Vitaは失敗じゃないという人もいるかもしれないけれど、WiiUと同じか、それ以上に失敗だとは思います。だからこそ後続のハードが出てない訳だし。
*6:PS VitaはDL版でPSPのソフトを購入出来たし、PS3とのマルチとはいえそこそこソフトも発売された。ただPS VR2は特殊な機器故に、PS VR以外からのソフト供給を期待できない