天穂のサクナヒメをクリアしました。
とはいっても4ヶ月前の話で上手く感想を書けなくて放置してたんですが、あらためて書いてみるとそれなりにまとまった気がしたので投稿してみます。
日本のインディーズ作品では類のないほどに話題になって、なおかつ評価が高かった作品。
ただ、面白い作品だとは思うし、ものすごく出来がいいとも思うけれど、語られている程に革新的かと言われれば、そうは感じないかなぁ。
天穂のサクナヒメは農業とアクションゲームを掛け合わせた作品な訳だけど、そのジャンルにはルーンファクトリーという先行者がいる。
やってることは稲作と農業、見下ろし型アクションと横スクロールアクションの違いがあるけれど、掛け合わせとしては同じ。
ルーンファクトリーを全作遊ぶ程ではないけれど、4を都合3周するほどに遊んでいる私にはそこまで新しさは感じられなかった。
そうは言っても天穂のサクナヒメがものすごく出来がいいのは事実。
扱える作物を米に絞ったことで稲作を深く描くことを可能にし、プレイヤーの好奇心に火をつけたのは間違いない。
横スクロールアクションも単独でも十分に遊べるのではと思える程によく出来ている。
あと、ルーンファクトリーに無い天穂のサクナヒメの良さでいえば、食事の重要性がある。
毎日の食事によりステータスを変化させ、ダンジョン攻略に役立てる。
米を育てるだけではなく、どうやって横スクロールアクションに結びつけるか、それをどうプレイヤーに感じ取ってもらうかの仕組みが見事。
毎夜描かれる食事のシーンも、このゲームが単純な稲作ゲームではなく、稲作に伴う生きることをきっちりと描いていて素晴らしい。
天穂のサクナヒメは稲作に絞ることで深く描き、ルーンファクトリーは農業を扱うことで広く描いた作品だと思う。
どちらがいいかは各人の好みではあるけれど、どちらも素晴らしいので比較するもんじゃない。
ただ先行しているルーンファクトリーを無視されて、天穂のサクナヒメだけが話題になると微妙な気持ちになってしまうのは事実。
両方共に抜群に面白い作品であることは事実なので、天穂のサクナヒメと共にルーンファクトリーも再評価されるといいなぁ。
冒頭ではネガティヴっぽい感想も書きましたが、世間で言われているほどに新しさは感じなかっただけで、天穂のサクナヒメが素晴らしい作品であるのは間違いないと思います。
アクションと稲作どちらもゲームとして高い完成度を誇っているので、興味を持った方は是非プレイすることをオススメします。