買収と突破と生産終了と発売予定の雑談_20210114

 任天堂ネクストレベルゲームズを買収。

 ルイージマンションシリーズの開発などで任天堂と縁の深かった会社なので、そんなに驚きはないかなぁ。

 WiiU3DSの二枚看板体制から、Nintendo Switchオンリーになったことで安定した開発体制が欲しいとか、そんなところだろう。

 ネクストレベルゲームズを買収したということは、ルイージマンションシリーズは継続して製作されることが決定したのかな。Nintendo Switchとの相性を考えると、PUNCH OUTとかも続編が出そうな気がする。

 任天堂の買収はあんまり過去に例はないけど、今後も続けていくのかなぁ。海外だといろいろ事情が変わるなんてこともありそう。

 

 桃鉄新作が200万本突破。久々の据置機での新作であることと、配信での人気が高いことが理由だろう。

 こういうパーティゲームだと配信との相性は高いだろうし、もともと確立した面白さのあるゲームだから売れること自体に驚きはない。

 ただ、200万本突破までいくというのはちょっとびっくりした。相乗効果であるとはいえ、配信の力はすごいんだと改めて感じる。

 売れないから出なかったシリーズではないけど、ブランドの復活を印象付ける結果になったなぁ。

 もともと人気のある作品だから、継続して出る体制が再度確立されるならそれ以上のことはないね。

 

 PS4が1モデルを残して、PS4 Proも含めて生産終了。

 PS5発売の翌々月と動きがかなり早いのはびっくりしたけど、PS5でPS4ソフトが遊べることを考えると需要はなくなるから、発表自体に驚きはない。

 PS5があるのにわざわざPS4を新しく買う理由は値段以外にはないだろうし、あえて高いPS4 Proを購入する人なんていないだろうしなぁ。

 PS4の生産ラインをPS5に変更することで、PS5が手に入りやすくなるならそれに越したことはないけれど、さすがにもう少し時間が掛かるのかな。どーなんだろう。

 PS4のメインモデル自体は残るので、PS5が手に入らないとPSのゲームが遊べなくなる訳ではないです。

 

 SONYがPS5向けソフトの最新スケジュールを発表*1

 したわけだけど、これは予定内のことなのかなぁ。発表のされ方からすると、気付かれるとは思わなかった事案な気もする。

 この発表を見る限り、各種ソフトの発売スケジュールは予想よりも遅い。今年中にもっと発売されるかと思ったら、Project Athiaも来年なのね。

 発表されていないソフトはそれ以降に出ると考えるとPS5が日本で本格的に売れ出すのはやっぱり3年後とか、その辺になりそう。

 新型発売の可能性を考えると、PS5の購入はもう少し待ったほうがよさそうかな。

 どちらにしても手に入らないけど、しばらくはPS4でゲームを楽しみます。

 

 最近遊ぶゲームがなくなってきてますが元気です。

 PS Plusで無料配信されたのがあるから、気が向けばそちらで遊ぼうかなぁ。

 明日もたぶん更新します。

2021年新年の挨拶

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年も去年までと変わらず、ゆるゆる更新していきますので、よろしくお願いいたします。

 

 例年年初の記事は今年遊ぶ予定の作品を出していたんですが、去年と同じく、今年も任天堂から発売予定の作品が全然出ていないので書けない。

 なので発売予定作品と既発売の作品の中から遊びたい作品一覧をあげてみます。

 

スーパーマリオ3Dワールド + フューリーワールド

天穂のサクナヒメ

Ghost of Tsushima

JUDGE EYES:死神の遺言

龍が如く 7 光と闇の行方

THE WITCHER 3

Cyberpunk 2077

FINAL FANTASY VII REMAKE

 

 つらつらと触れていくと、スーパーマリオ3Dワールド + フューリーワールドは予約済。原作を遊んで面白かったんだけど、移植作品を買ってもう一回遊ぶかは、今までを考えると正直微妙。FURY WORLDだけでも遊べればやるかもー

 天穂のサクナヒメは手を出せてはいないけど、気になる。Ghost of Tsushimaは値段が落ち着き次第買います。SONYのソフトは1年くらいで値段が大幅に落ちるから買い控えがち。

 JUDGE EYES:死神の遺言はピエール瀧さん版を手に入れるのを面倒くさがって買ってない。龍が如く 7 光と闇の行方も含めてそろそろ遊んでもいいかもなぁ。

 Cyberpunk 2077とFINAL FANTASY VII REMAKEはPS5を購入後にやることになりそうな気はする。特に前者はPS4で遊ぶのは恐い。代わりに購入済のTHE WITCHER 3をやるべきかな。

 

 調べながら思いつくままに並べたら意外と多かった。その他にも買って放置になってる作品は割とあるので、その辺を消化するかもしれません。

 それにしてもこの一覧をみるに、やっぱり去年に洋ゲーに手を出したのは自分の中でかなり大きなことだったなと思います。いままでだとCyberpunk 2077を入れるとかあり得なかったもの。

 

 別の方向性でいえば、FF14をプレイしはじめるかもしれない。MMOはやったことないんですが、今年は割と時間が出来る為、時間を浪費するゲームに手を出したいなと考えて、FF14が候補に出てきました。

 やったことはないし、やっても完全ソロプレイでしかするつもりがないので、本当にするかは未知数ですが、やり始めたら何か関連する記事を書くかも。

 

 去年に次世代機も発売し、今年はゲーム業界に新しい動きも見込めないことから去年に比べれば更新は緩やかになるとは思いますが、気ままに更新する予定ですので、どうか今年もよろしくお願いいたします。

2020年年末の挨拶と来年の業界展望

 今年も拙ブログをお読みいただき、ありがとうございました。

 今年はコロナ禍の中で、いろいろスケジュール等々が狂いまくりましたが、どうにか1年更新を続けることができました。来年はどうなるかはわかりませんが、よろしくお願いいたします。

 4年間の累計アクセスは99,000。15000→45000→75000→99000なので、今年は若干アクセス数が落ち着いたっぽい。

 原因もよくわからんですが、爆増していなくて、それなりにアクセス数があれば満足なので来年も同じように頑張りたいと思います。

 

 毎年やってる業界展望記事を今年も書いてみます。業界人でも無い人間が好き勝手に書いてる記事なので、当たるも八卦当たらぬも八卦な感じで読んでいただければ幸い。

 

 来年なのですが大きな動きはないと思います。

 今年、PS5とXbox series S/Xが発売して、任天堂の次世代機はまだまだ先なので、ハードに関する派手な動きはないはず。あるとすれば、Nintendo Switchの新型くらい。

 

 PS5専売ソフトは洋ゲーを中心に発売されて、国内ソフトメーカーからはほとんど発売されずとの状況になりそう。ほとんどの作品はマルチで発売する形をとると思う。

 そもそもPS5は国内で全然流通していないので、国内向け作品は販売しても本数を見込めない。Nintendo Switchと同時発売することも考えると、PS5専売で出すのはリスクが大きい。

 実際問題、国内ソフトメーカーは移植作品を除いて、PS5にあまり作品を供給していないのが現状ですから本格的に参入するのはもう少し先なのかも。

 2014年2月のPS4発売の年に、PS3向けに102本のソフトが発売されたりもしてますし*1、PS5でも1年から2年くらいはPS4とのマルチでソフトが発売されるんじゃないでしょうか。

 そう考えると、国内サードパーティの専売作品が本格的にPS5で発売されだすのは再来年か、それ以降になるのかなと思います。

 FF16が来年年末に発売されることがあれば状況は変わると思いますが、さすがに可能性は薄いでしょう。日本でのPS5の本格的な普及はモンハン新作のPS5での発売まで待つことになるんじゃないでしょうか。再来年くらいかなぁ。

 

 任天堂は昨年とあまり変わらず。来年、再来年くらいでマリオとゼルダの新作を出してきて、他社の次世代機にどれだけ対抗できるか。

 他社の次世代機が本格的に普及し出すと、任天堂の次世代機を求められる雰囲気が出てきて、さすがに劣勢になりそうなので、それまでに次の展開を考えたいんじゃないか。

 任天堂は基本的に去年と同じなのであまり書くことない。ハード2周目のソフトと、出していないシリーズ作品の新作と、完全新作を出しながら次の展開を睨む感じじゃないかなぁ。

 

 前に書くと言っていた2010年代の私選ベスト作品ですが、いま書いているのでそのうち投稿したいと思います。あんまり遅くなってもいけないので、2021年1月中には投稿します。

 

 今年もお世話になりました。来年もどうなるかはわかりませんが、ゆるゆると続けていければ幸い。読んでいただいている方がいれば、よろしくお願いいたします。

*1:ちなみに2013年のPS3の販売タイトル数は136タイトル。

スマブラDLCとCyberpunk 2077とコントローラの雑談_20201225

 スマブラセフィロスが参戦。

 スマブラはいろいろ予想はしてるけど、これは当てるのは無理。純粋な新キャラ*1としては他社IPで初の2キャラ目だし、敵キャラだし、いろいろ異例尽くし。

 クラウドのときは画像とか音楽とかの提供はなかったのに、DLCセフィロスを出す段階では解放されるんですね(禁句

 桜井さんが権利関係があるからケチとか言わないでと言ってたけど、音楽はともかく画像の権利関係がそこまで厳しいとは思えないし(野村哲也さんもまだスクエニにいるし)、やっぱり他の会社に比べればケチには見えちゃう。

 スマブラSPが発売されたときはFFVII REMAKEの発売も控えていたし、下手に画像とかを提供して再始動に影響が出てはいかんから動きにくくはあったのだろう。作品が無事発売になって、動きやすくなったから改めてDLCで音楽と画像をお披露目とか、そんな感じかなぁ。

 こうなるとNintendo SwitchFFVII REMAKEが発売か‼︎ と言いたいところだけど、さすがにそれはないでしょう。PSでの発売は時限独占だったはずだから遠からず他のハードでも発売されるだろうけど、Nintendo Switchは性能で劣るので発売しようと思っても無理じゃないかなぁ。

 セフィロスを早速使ってみたけど、剣キャラでリーチが長いので私には使いやすそう。配信を見る限りは隙がかなり多いので、玄人の方々からはそんなに好まれない感じなのかな。

 今までのサードパーティキャラのDLCは圧倒的な強さがありそうな何かがあったけど、セフィロスに関してはそこまでなさそう。2キャラ目なので抑えめになったのかもしれない。

 

 Cyberpunk 2077の前世代機(PS4)版で不具合多発で返金騒動に。

 不具合が話題になるのは割とあるけど、返金騒動にまで行き着くのは珍しい。調べた限りでしか知らないけど、1時間に1回くらいの頻度でフリーズするならまともに遊べない可能性があるから仕方ないかと。

 PS4でまともに遊べてる人の話も聞かないでもないけれど、この辺は各人がどこまで動作不良を許容できるかの問題になるからなぁ。リスクをとってでも早く遊びたい人以外は手を出さない方が無難。

 とは言っても、PS storeでは配信停止になってるみたいだから実際はすでに遊べない。これだけ早期に配信停止を決めたのは英断。えらいと思う。この状態で出した開発会社側はダメだけどなぁ。

 AAA作品なんだから前世代機で遊べる訳がないというアクロバティックな擁護をしている人も見かけたけど、それなら前世代機向けに発売すべきでないし、前世代機向けで発売されている以上はまともに遊べないソフトを発売した開発会社が悪いでしょ。

 急いで遊びたい人は残念ではあるけれど、作品自体は傑作との評判なので、PS5が手に入れやすくなって、ソフトの値段も落ち着いてから買うくらいがちょうどいいのかな。

 洋ゲーなんで、1年くらいすればセールにて半値ぐらいで販売されてる可能性が高いし、その頃にはバグも少なくなって安定して遊べるかも。その時を楽しみに待ちます。

 

 Nintendo Switchのコントローラがぶち壊れすぎて恐い。

 発売3年半でjoy-conが2度暴走し、サードパーティゲームパッドを購入するも1年で動作不良に。Nintendo Switchのコントローラは消耗品ですか……(困惑

どこかの段階で任天堂が壊れにくくなった新型を出すんじゃないかと期待してたけど、それもしばらくはなさそう。欧米では無償で修理をしてくれるらしいが、日本では対応にならんのか。

 1年ごとにダメになっている計算ではあるんだけど、次はどうしようかな。新しいjoy-conを買うか。同じゲームパッドを買うか。プロコンは高い上に同じく壊れやすいらしいからないなぁ。

 片側のjoy-conが今年少々お安くなったはずだから、その辺が狙い目かな。そのままだと遊びにくくてしゃあないので、遠からず新しいコントローラを買おうと思います。

 任天堂は早いところどうにかしてくれ、いや、どうにかしろ‼︎‼︎‼︎

 

追記(1/13):結局、サードパーティのコントローラを解体して元に戻したら不具合が治って普段通り使えるようになりました‼︎‼︎‼︎

 

 先月くらいから話題に遅れに遅れて、投稿した記事も何度か取り下げる体たらくですが、私は元気です。

 上手いこと話題に乗っかって更新できてない状況ではありますが、生温かい目で見ていただければ幸い。

 また気が向いたら更新します。毎年年末年始に1本ずつ投稿してますが、今年は厳しいかもしれません。ご了承ください。

*1:ダッシュファイターではないオリジナルキャラ。

十三機兵防衛圏をクリアしたよ

 十三機兵防衛圏をクリアしました。

 年初に各所で話題になって、桜井政博さんが絶賛したとか電ファミの編集長が絶賛してたなんて話を聞いたので、夏頃に買って時間が出来たので最近プレイ。

 確かに絶賛されるほどに重厚で濃密な作品ではあるんだけど、それだけに手が出しづらいというか、何も考えずに手を出すと序盤でお断りを喰らう。誰でも楽しめる作品というよりかは、かなり人を選ぶ知る人ぞ知る傑作だと思います。

 この作品を遊ぶ際には最低土日の予定を空ける、出来れば3日以上はまとめて遊べる時間をつくるのを推奨。生半可な気持ちで始めると挫折します。

 

 十三機兵防衛圏は基本的にはキャラクターの話を読む順番を選べるだけで、システム的には複雑な要素のないシンプルな作品ではある。

 普通のアドベンチャーによくある分岐を間違えてやり直しとか、ルートが複数あるから何度もやらなきゃいけないとかは無いし、面倒くさい要素は出来る限り取り除いてある。

 

 それくらいシンプルな作品なんだけど、その対象になるキャラクターが13人もいるもんだから一筋縄ではいかない。

 13人の相互に絡み合う複雑な話を読み解かないといけないから、とにかく理解力と記憶力が問われまくる。個々のキャラクターや出来事、設定をちゃんと覚えないと置いてけぼりにされる。

 さらには時間軸が複数あって、なおかつキャラクターも複数登場したりする*1。本当にちゃんと読む気でやらないとついていけないし、片手間で遊ぶと確実に訳がわからなくなる。

 

 普段から数百ページのSFとか読みまくってて記憶力にも自信があるよ‼︎なんて人以外は、事前に時間をつくって、一気に遊ぶつもりでやった方がいい。

 私のプレイ時間がだいたい30時間くらいなので、それくらいの時間を確保してから遊び始めることをオススメする。少なくとも序盤の10時間くらいは腰据えてやる気持ちの方がいいと思います。

 物語の流れや詳細な設定解説をいちおう究明編で補足はしてくれてはいるのだけど、それを読んでても足りない部分はどうしてもあるので、その都度読むのは前提にした上で頼りすぎない方がいいかも。

 

 ちゃんと遊ぶことが出来れば、極上のSF体験があることは保証します。13人もの物語をきっちりと書き分けて、複雑な設定も巧みに構成してまとめ上げた手腕は見事。

 小説で出していれば、確実に何らかの賞を受賞していただろうし、ここまで複雑な話をここまでわかりやすく仕立て上げられる人は、本職の小説家でも数少ないんじゃないだろうか。

 その上でSF的にもかなり凝った話を書いていて、いろんなエッセンスを重層的に楽しめる。エッセンスが多すぎるから、理解するハードルがめちゃくちゃ高くなっているのが困りものなのだけど。

 SFわかんないよーという人でも、ジュブナイルの要素もたんまりと含まれているので13人の少年少女の冒険や恋愛面から楽しむこともできます。

 この辺、どれか一つの要素でも1本作れるのに、それが何層も何層もあるからたまらない。設定も要素も重層化しすぎて、掘っても掘っても終わらない。

 

 いろいろ脅すようなことも書いたけれど、ハードルが高いだけで面白さはお墨付きですし、今後ずーっと知る人ぞ知るゲームとして語り継がれる作品だと思います。

 やるゲームがない、暇がある、たまには頭を使うゲームがやりたいなんて人はやってみて損はないと思います。理解するだけ、読み込むだけで頭を使いますが、最後まで辿り着ければ極上の作品であることは保証します。

 今年に更新があって崩壊編もかなり遊びやすくなっているし、設定資料集も発売されたみたいなので、まだまだ遊ぶのは遅くないです。気になった方は是非。

*1:そら、13人もいるんだから複数いるだろ‼︎というもっともなツッコミをした人は、是非とも作品を遊んでその真の意味を知ろうな‼︎

M-1グランプリ2020を見たよ

 M-1グランプリ2020を見ました。

 今年も諸事情でリアルタイムで見ることが出来ず、結果もすべてわかった状態で翌日に。CMなどを飛ばした録画視聴の為、リアルタイムと感じ方が変わっている可能性があります。

 ネタバレをした状態ではあったのですが、事前予想からすると結果が意外すぎたので一周回って楽しく見れました。

 

 去年が直球ストレートの投げ合いだったとするならば、今年は上手く変化球を入れ込んだコンビが勝っていった大会だった気がする。

 決勝メンバーを見た感じでは、お笑い好きが好きそうな漫才師を通したなぁという印象だったのですが、爆発力で運命が分かれた気がします。

 感想は例年と同じく、気になったコンビだけ書いていきます。

 

 

 トップバッターは敗者復活から勝ち上がったインディアンス。

 田渕さんのキャラクターを活かした楽しいネタで、今年のM-1の方向性を決めた気がする。インディアンスがトップ出番に来たことで、大きい声と強いキャラクターが受け入れられる雰囲気が出来た。

 トップなので得点は伸びなかったけど、トップの仕事は完璧にこなした。 

 

 東京ホテイソンはおもしろかったんだけど、パンチが足りなかったなぁ。

 ボケが弱くて、ツッコミが強いコンビの場合、手数が少ないからツッコミで倍笑いをとらなければならないから不利になる。それを跳ね返せるだけの何かがあればいいけど、なかった。

  ツッコミも強いは強いんだけど、他を圧倒する程の強さじゃないから点数も落ち着いてきてしまう。特に今年は去年のミルクボーイと比較されちゃうので、余計につらかった。

 

 おいでやすこがは素晴らしかったねぇ。今年の決勝進出コンビの中で唯一ネタを1回も見たことがないコンビであったけれど、小田さんのツッコミが冴えわたる冴えわたる。

 東京ホテイソンと同じくツッコミメインで笑いをとる形式でいろいろ不利ではあるんだけど、小田さんのツッコミが強すぎてその不利をかき消してしまった。

 もちろんこがけんさんの振りがちゃんと効いているからこその小田さんの爆発力ではあるんだけど、どんどん勢いを増幅させていくのはものすごかった。

 

 マジカルラブリーはつかみに限らず3年前が上手いこと振りになっていた気がする。

 3年前に比べればかなりオーソドックスな漫才に寄せてきていたとはいえ、まだまだ変なネタではある。だけど、3年前の印象が残っているからよりまともな漫才に見えた。

 あと、1本目はツッコミが活きていた気がする。ああいうボケが強いコンビだと、ボケだけが暴れ回ってツッコミが付き人みたいになるコンビもいるけど、1本目のマジカルラブリーはボケとツッコミのやりとりが成立していたし、その分だけツッコミが活きていた。

 2本目はやりたい放題だったけどなぁ。おそらく1本目と2本目のネタが逆だったら結果は変わっていたんじゃないかと思う。

 先に2本目のつり革のネタをやってると異質なネタすぎて3年前の再来になる可能性があったんじゃないか。2本目では観客がマジカルラブリーに慣れて、なおかつおいでやすこがとか、錦鯉みたいな強烈なネタを見ていたからこそ、つり革みたいな強烈なネタを受け入れられたのはありそう。

 

 オズワルドはネタ順に泣いた気がする。おいでやすこがとマジカルラブリーがめちゃくちゃにしたところで、オズワルドのオーソドックスな東京のしゃべくり漫才はキツい。

 去年はミルクボーイの早い漫才からゆっくり漫才の対比でよかったけど、今年は対比が活きなかったなぁ。

 審査コメントで松本さんとオール巨人さんの意見が真逆だったけど、個人的には松本さんと同じく、ここまでうるさいコンビが続いたからこそ、静かな漫才を見せた方が評価が上がりやすかったんじゃないかな。

 

 アキナとウエストランドはファンの方を向いてる気がした。ファンにはちやほやされてるんだろうなぁというネタだったなぁ。

 出番順で損をしたみたいには言われてはいたけれど、間の錦鯉がそれなりの点数をとっていることを考えるとやっぱりネタセレクトに問題があったんじゃないか。

 ネタ後のアキナのわかってる感はなんか鼻について印象がよくなかった。ファンがいない場所でネタをやった方がいいんじゃないかな。じゃないとM-1では勝てないよなぁ。

 

 錦鯉は馬鹿馬鹿しくておもしろかった。このコンビに関しては細かく書くことはないです。あの年代の人がああいうネタをやってるだけでおもしろい。

 長谷川さんの面白さは言うまでもないけど、渡辺さんのきっちりとしたツッコミも素晴らしかった。

 

 最終決戦は個人的にはおいでやすこがだったけど、マジカルラブリーも面白かったので納得。優勝おめでとうございます。

 最初にも書いたけれど、今年は直球ではなく変化球が強い大会だったなぁ。

 そうなったのは直球が強かった去年の反動なのか、和牛やかまいたちのような近年のM-1を支えたコンビが抜けたからなのか、コロナ下で直球が伝わりにくくなったからなのかはわからない。

 直球を投げるコンビがいずれも過去に出場したコンビが多くて、変化球コンビほどの爆発力がなかったってのは明確にある気がする。

 変化球が強くなったことで、ファイナリストも東京勢が多かったし、ここから流れが変わるのかな。どーなんだろう。

 

 マジカルラブリーの漫才は漫才じゃないなんて意見もあるみたいですが、あれを漫才でないと言ってしまうと巻き添えで漫才じゃなくなるコンビが割といそう。ボケが主体すぎてツッコミが説明役や付き人になってるコンビは割といるからなぁ。

 あの形はコントだと言い出すと、それこそ巻き添えで漫才じゃなくなるコンビは多いんじゃないか。漫才コントという形式がある以上は何がコントで何が漫才かは微妙なところ。役を演じればコントであるならサンドウィッチマンの漫才もだいたいコントになっちゃう。

 そこからするとマジカルラブリーの漫才は、野田さんの奇想天外な行動(ボケ)に村上さんが村上さんとしてつっこむやりとりがしっかり出来ているから漫才なんじゃないかと思います。

 

 今年のM-1は例年よりも変化球が強かったことで賛否両論があるみたいですが、個人的には面白い大会でした。

 毎年マジカルラブリーが優勝するような大会になってしまうとどうかなと思うけれど、たまにはこういう年があってもいいのかな。

 来年は王道の、出来れば関西勢の復権を期待したいしつつ、来年のM-1を楽しみに待ちたいと思います。

 

ゼルダ無双 厄災の黙示録をクリアしたよ

 ゼルダ無双 厄災の黙示録をクリア。事前情報でコーエーテクモ任天堂の本気が見えたので大して心配してなかったけど、面白かったー。絶品。

 無双作品は片手ほどしか遊んでないけれど、間違いなく今まででいちばん面白かったし、出来がいいし、完成度が高いと断言できる。システムはそのままで洗練されているのは言うまでもないけど、物語の描き方が絶品だった。

 ゼルダの伝説のスピンオフとしても絶品。無双作品が持ち合わせているオールスター感は残した上で、ブレスオブザワイルドを元にした物語を見事に描いた。キャラクターの苦悩や活躍を描くことで、ゼルダの伝説がまさしく"ゼルダ"の物語であることを示したのは本編では出来ない仕事だったんじゃないか。

 ただ、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドの前日譚としては微妙。この辺はいろんな人が書いているけれど、ネタバレ無しでは書けないので、あとで書きます。

 

ここからはネタバレをがっつり含んだ感想になります。結末も含むネタバレになりますので、未プレイの方が読まれることはオススメしません。

 

 厄災の黙示録の結末に触れる前に、このゲームがまさしく傑作であるというのは再度書いておきたい。

 無双作品が持っているシンプルさやオールスター感に、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドの世界観をこれ以上ない程の高いレベルで組み合わせたのが素晴らしい。

 ビジュアルがブレスオブザワイルドそのままなのは言うまでもないのだけど、ゲームプレイも原作に近いし、原作を上手く無双に翻訳している。

 これまでの無双作品ではシステムのシンプルさが弱点だと思っていたのだけど、厄災の黙示録ではシンプルであるが故にデザインやも物語を存分に楽しめる作品に仕上がっている。

 だからこそ誰にでも、特にゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドを遊んだ人に薦めたい作品なのかというと、そうは問屋が卸さない。

 

 この作品に関して発売前というか、情報公開されてから話題になっていたことに"結末"はどうするのかってのがある。ブレスオブザワイルドの物語に沿うのであれば、最悪の結末が確定されている。

 ただ、ゼルダシリーズは割とその辺は緩くて、過去にパラレルワールドを扱った作品もあるし、違う結末を描くことに対して比較的受け入れられやすい土壌はある。

 だからブレスオブザワイルドのパラレルワールド設定にしてハッピーエンドの選択をすることも出来る。もちろん前日譚として考えると明らかな禁じ手ではある。

 作品が出たことで選択の"答え"は出たわけだけど、評価は難しい。発売前に自分が望んでいた結末では無いのだけど、その結論に向けて積み上げたものがある為、作品単体の結末としては納得せざるを得ない。

 

 しかし、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドの前日譚としてはダメだろう。すでに書いたように前日譚で結末を変えるのは禁じ手である。原作の説得力が落ちてしまうからやるべきではない。

 もちろん厄災の黙示録で描かれているのは原作とは違うifが起こった世界線なので問題ないという見方も出来る。未来からの来訪者がなければあの結末はなかっただろうし、その辺りの説得力もきっちり描かれていて素晴らしいとは思った。

 ただ、違う世界線ならば前日譚として売り出すべきではない。原作に思い入れがある人たちがたくさんいる訳だし、(原作への流れとして)どういう物語が正しいのか混乱を生むことにもなってしまう。

 なまじ作品の出来がいいので、ここで残念と言えないのが本当に難しいところなのだけど、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドの前日譚としては落第点ってのが自分の評価なのは間違いない。

 

 なんで結末をこうしたのかなぁ。別に原作に沿った結末でも説得力は出たはずだし、文句は出なかったはずだろう。

 なんなら分岐を設けて正規ルートはバットエンド。あり得たかもしれないifでハッピーエンドも出来たはず。禁じ手を採用するなら、分岐の方がよかったのでは。

 この件に関してコーエーテクモを責めるのは間違いだとは思う。任天堂が了承した上で作品が発売されているのだから、気に食わないのであれば任天堂を批判すべき。

 いまからでも遅くないから、原作通りのバッドエンドルートをDLCで出してくれないかなぁ。バッドエンドをDLCなんて異例中の異例だろうけど、買う人は多いのではないだろうか。

 自分もちゃんとした前日譚も把握しておきたい気持ちがすごくあるので、どうにか出してほしいです。そうじゃないとどうしてもゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドの前日譚としては消化不良感が残る。

 

  無双作品としては100点、ゼルダの伝説のスピンオフとしては120点、ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドの前日譚としては落第が、ゼルダ無双 厄災の黙示録の自分の評価です。

 単体の作品としては非常によく出来ているけれど、前日譚としては落第なので作品はいいのにかなり人に薦めにくい作品になってしまっている。

 ブレスオブザワイルドと分けて評価することも出来るといえば出来るんですが、厄災の黙示録に終始漂う緊張感は前日譚の前提があってのものなので、分けて考えることも難しいんですよね。

 ぶっちゃけ結末を無視して考えていいのならば年間ベストとかに入れていいくらいの出来ではあると思うし、そのくらいの完成度。だからこそ結末はどーなのよという思いが残る。

 やっぱりDLCで本当の前日譚を出してくれないかなぁ。ムービーは新規で作る必要はあるだろうけれど、システムはほぼそのままで大丈夫だろうし、物語もすでに説得力を持ったものがある訳だから、未来から来訪者がいない流れで描けば、そこまで手間は掛からなさそう。

 それなりの値段でも購入するので任天堂さんとコーエーテクモさんはどうかご検討をお願いします。そうじゃないと大手を振って厄災の黙示録が傑作だと叫べなくて消化不良です。お願いします。